Vol.104 50年ぶりに変わりました
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50年ぶりに変わりました
50年ぶりにリニューアルされたのは、“洗濯表示”です。
“手洗い”、“ドライクリーニング”など、どの様に洗濯したらよいか一目でわかるように記号で表されたものです。2016年12月から使われています。
進む世界標準化
この新しい洗濯表示、実は海外で広く使われているものです。
世界貿易機関の貿易の技術的障害に関する協定で、国際規格に準拠することになったのです。これにより海外で購入した服でも迷わず洗濯できます。
自然乾燥を示す記号は日本から提案
自然乾燥を示す記号は日本の提案で、国際規格が改正されました。欧米では洗濯物を自然乾燥させる習慣がなかったためです。
変わるのは洗濯表示だけではない
2020年の東京五輪に向け、道路標識、案内記号(ピクトグラム)、地図記号も変わろうとしています。
例えば地名など、ローマ字表記だったものが英語表記に変更になります。〇〇大橋などは、〇〇ーohashi Bridgeと表記される、追加方式となります。新しい記号、表記は100%納得できるものではないかもしれません。日本人にもわかり、世界の人にも理解してもらう記号や表記にするのは容易なことではありません。
世界標準化の動きに目を向けて
世界標準化が進むことで、各国の製品の品質が均一になり、形や大きさがそろい互換性が高まります。今、日本ではこうした世界標準化への動きが著しくなっています。常に規格の改正に注意を払い、新しい規格に柔軟に対応していくことが重要です。
(田中)
ヘタ字のコラム
借金あるのいやいやしゃ(無借金経営に死角はないか?)、の巻
無借金経営。この言葉にあこがれる社長は多い。借り入れがなければ、借金返済する必要ないからな(↑当たり前ですね)。いつかはなりたい無借金経営──。
ふつうはいいことのようにおもえる無借金経営。でも、ほんとうにそうなのか。会社に借金がないことはいいことなのでしょうか。無借金経営に死角はないのでしょうか。
無借金経営に死角はないか?
あなたの会社には借り入れがない。これはあなたの会社が、おもに預金することでしか銀行とつながっていないことを意味します。そんなあなたの会社がよんどころのない事情で借り入れが必要になった。
突然借り入れの相談をうけた銀行の反応はどうでしょうか。よく知らない会社から借入の申し込みがあった。こう思われて、いい対応をしてもらえない可能性がある・・・。でも、現に借り入れをしていて、定期的に決算報告をしている先の銀行なら、そんなことはない。
銀行とつながっておくための借入(?)
世間では、つき合いで借り入れをしておく、なんて言い方をすることがあります。とくに必要はないんだけど、銀行とつながっておくためにお金を借りておく。こんなニュアンスです。
いまはお金はいらない。でも、いざ資金が必要なときのことを考えて、借りておこう。つき合いがあれば、本当にお金が必要になったときに声をかけやすいからな。知らないところより、知っているところから声をかけらたほうが、銀行だって動きやすいだろうし。それに、手元にキャッシュがあるのはわるいことじゃない・・・。
借金がなくてもやっていける体力をつけるのは、大いに結構。でも、こんな考え方↑だってあるんです。
まんが家の西原理恵子さんが、モチベーション維持の秘訣を聞かれて、こたえて曰く。
〝借金があること〟
(駿馬)
今月のことば
憂事に直面しても、これを恐れてはならない。
しりごみしてはならない。〝心配またよし〟である。
心配や憂いは新しくものを考え出す一つの転機ではないか。
松下幸之助(パナソニック創業者)
今月のすうじ
62円。6月からの郵便はがきの料金。+10円です。あまり話題になっていない気がしますね。この値上げによって押し上げられる日本郵便の営業利益は、300億円超(!)。ちなみに、年賀はがきは従来どおり(52円のまま)だそうです。
編集後記
我が家の3歳の娘は慎重派です。公園の遊具で遊ぶ時も、いつも後ろに渋滞を作っています。そんな娘があるとき、ショッピングモールのゲームコーナーで大好きなキャラクターの乗り物を見つけました。乗りたいというのでお金を入れると、どうやら本人が思っていたものとは違ったようで、動き出したとたんパニックに。止めるわけにもいかず、そのまま地獄のような叫び声を振りまきながら、絶叫マシーンはゆっくりと周回しました。
(山本)