Vol.200 2025年5月号
TOPICS
毎朝の楽しみ
朝の連続テレビ小説ドラマ、いわゆる「朝ドラ」にハマっています。今まで全く興味がなく、毎回朝ドラの視聴率が話題になるのを、不思議に思っていました。私の母は、昔から朝ドラを見ることが生活の一部になっており、よく祖母と朝ドラの話をして盛り上がっていたのを覚えています。特に大昔には「おしん」にはハマっていたようで、何年か後にもビデオ屋さんでビデオを借りてまで、何回も見ていました。
今回の朝ドラは、アンパンマンの作者の、やなせたかしさんとその奥さんのお話です。
NHK朝ドラ公式HPには、
連続テレビ小説「あんぱん」。“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語です。
と書いてあります。
今回の「あんぱん」では、どこまで事実を元にしているかはわかりませんが、この人がジャムおじさんやバタ子さんのモデルになった人なのかなと想像もできる点も面白いです。はたして、今後他のモデル(ばいきんまんやチーズなど)となった人は出てくるのかどうかという点も楽しみです。
朝ドラをみるようになり、毎日の楽しみが一つ増えました。時には、主人公やその周り人達の前向きな考え方や名言などに、心動かされることがあります。 たとえば、
・なんのために生きるのか、なにをして生きるのか
・絶望の隣は希望や
・人生は喜ばせっこ
などといった、普段の慌ただしい生活に追われていたら、考えないことをふと言われるとハッとさせられることがあります。重いテーマのなかに、クスっと笑える場面もあり、朝から元気をもらえます。
毎朝15分という短い時間で、主人公やその周りの人達の生き方や考え方に感動したり、また時代背景やその地方の文化(「あんぱん」の場合は高知県)や方言も知ることもできる点も魅力の一つだと思います。母と同様に、私も朝ドラが生活の一部になりました。
(T2)
ヘタ字のコラム
君の名は(戸籍編) の巻
あまり話題になっていないような気がしますが──戸籍法が改正され、この5月26日から戸籍の氏名にフリガナ(読み方)が振られるようになります。といっても、5月26日に戸籍謄本をとったら、さっそくフリガナが振られている。そういうわけではありません。一応(?)本人の了解が前提。それに時間がかかるため、実際の戸籍謄本でフリガナにお目にかかれるのは、1年後の2026年5月26日からです。
本人の了解については、市役所からハガキが届きます。ハガキには、戸籍の筆頭者とその戸籍に入っている人の氏名が書かれ、すでにフリガナが振られている。その上で「あなたがたの氏名のフリガナはこれでいいと思うんだけど、どう?」(*1)という旨の文章が添えられています。まちがいなければ、なにもしなくてOK。なにもしないことが了解になり、記載どおりのフリガナが戸籍にも載ることになります。では、もし、まちがっていたら? その場合は正しいフリガナを届け出ます。それにより、届け出たフリガナが戸籍に記載される。と、こういうわけです。
◆ ◆ ◆
わたしの名は「浩之」。当たり前のように「ひろゆき」と読まれることが100%で、実際も「ひろゆき」です。わたしには兄がおり、名は「○之」(「○」はもちろん伏字。念のため)。でも、兄の「之」は「し」と読みます。「浩之」なら「ひろゆき」ではなく「ひろし」を読むようなものですね。
さて、じつはわたしは「ひろゆき」よりも「ひろし」のほうがいいと思っているとしましょう(*2)。
よし、いい機会だ。千載一遇のチャンスじゃないか。このたびの届け出に乗じて、読み方を変えてやれ。改名みたいなもんだな。今日からは「ひろゆき」ではなく「ひろし」だ! で「ひろし」と届け出る。こんなことができるのでしょうか。
◆ ◆ ◆
それはおそらくダメではないはず。戸籍には「ひろし」と記載されることでしょう。でも、わたしは「ひろゆき」で出生届がなされ、その後も「ひろゆき」で今日まで生きてきたわけです。行政上のさまざまな手続きも「ひろゆき」でしてきました。税金、年金医療その他もろもろ・・・。容易に想像できますよね。読み方の変更によって、思いっきりめんどくさいことが起きそうだと。すべての「ひろゆき」を「ひろし」に名義変更するという途方もない手間・・・。その過程で、必ずややこしいこと(もちろん有利でなく、不利な方向で)になるに決まっています。
どんなに「ひろし」がよくても、おとなしく「ひろゆき」のままが良さそうです。
(駿馬)
(*1)ハガキに振られるのは、市役所が把握している読み方、すわなち出生届のフリガナだと思われます。市役所の人が、たぶんこう読むだろうと勝手に振るのではありません(念のため)。
(*2)「ひろし」のほうがいいというのは、このコラムを書くにあたってのこと。いままでそんなことを考えたことはありません(これまた、念のため)。
今月のことば
名前、それは燃える生命(いのち)
ひとつの地球に ひとりずつひとつ・・・
―――「ビューティフル・ネーム」(唄・ゴダイゴ)の歌詞
今月のすうじ
200号
「前略 社長様」第1号の発行は2008年(平成20年)6月。それから16年と11か月を経て今月で200号です(当初は隔月発行だったので号数と月数は合いません)。
編集後記
上記のとおり「前略 社長様」は今回で200号。100号のときは、それを機に増ページ(2ページから倍の4ページ)を検討しました。でも読まさせるほうは迷惑(?)だろうとその案はボツ。 これからも「前略 社長様」はA4裏表2ページの予定です。
(T0)
* 掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*