Vol.195 2024年12月号
TOPICS
コインランドリーの需要
事務所の一階に、新たにコインランドリーができました。工事の音がなかなか凄かったのですが(電話中だったりすると、かなり困りました)ようやく終わり、ホッとしています。事務所への入り口はどこですか?と聞かれることが何度かあったのですが、これからはコインランドリーの横の通路から入ってくださいですと言えばよいので、説明しやすくなりました。
一階にコインランドリーができたことによって、ふと、コインランドリーをよく利用する人はどんな人が多いのだろうという疑問が浮かびました。衛生面が気になるから、そもそも利用しないという人もいるでしょうし、今ではほとんどの人が洗濯機を持っているでしょうから、日常的に頻繁に使う人は少ないんじゃないかと思います。ただ、統計的にはコインランドリーの店舗数は年々増えていて、(逆にクリーニング屋は減っているようです)ここ最近は、カフェや美容院と併設しているオシャレな雰囲気のコインランドリーも出来ているようです。
我が家は3人家族なので、洗濯物がたまっても二、三回まわせばなんとかなるので、コインランドリーを利用したことはないのですが、家族が多くて共働きで、洗濯という家事を短時間で一気に済ませたいという人にはいいかもしれませんね。コインランドリーまで持っていく手間はありますが、ハンガーにかけて、干して、取り込んで、という作業がなくなるのはかなり時短になります。
大型の毛布やラグなどを洗いたいときも、クリーニング屋にも出せますが、数千円はかかってしまいますし、仕上がりにも何日もかかるし、その日のうちにまた使いたいというならコインランドリーの方が向いていますよね。あとは、一時的に洗濯機が壊れた、またはない人、旅行帰りの人、雨続きの時に乾燥機で一気に乾かしたい人、旅行中や出張中の人が利用するのかなぁと思いました。
最近では、コインランドリーに行く前にその店舗のWEBサイトをみると、混雑状況やあと何分で終わるかなども見られるので、せっかく行ったのにどの洗濯機も埋まってるなんてことにならないのはいいですね。
我が家の洗濯機もだいぶ前から異音がしていて、いつ壊れるかわからないので、近くにできてくれて単純に嬉しいです。今後どれくらい売り上げに貢献できるかはわかりませんが、靴専用の洗濯機もあるようなので、娘の毎週の上履きや外履きを洗うのが面倒な時や、毛布など大型のものを一気に洗いたい時は、利用してみようと思います。
(T2)
ヘタ字のコラム
古来からの壁と○○万円の壁 の巻
最近、耳にしない日がない○○万円の「壁」。103万円の壁に始まり、106万円、130万円、150万円とさまざな壁が登場してきます。頭が混乱することがありませんか。いや、もちろん壁をめぐる制度の中身にも混乱します。が、それよりも前に、壁という言葉が持つ語感に混乱してしまう。
◆ ◆ ◆
壁には「逆境」や「障害」「逆風」といった意味合いがあります。目のまえに立ちはだかる壁、なんて言い回しはまさにそれ。その場合の壁──たとえば逆境──は、高いか低いか、どちらがいいですかと聞かれれば、低いほうがいい。当たり前ですかね。その一方で、人の成長は多くの場合、逆境を乗り越えることによって得られます。つまり、壁は低いに越したことはない。でも、もし目のまえに現れたならば、乗り越えるよう奮闘すべきだ。それによって成長するんだから。わたし達は、古来(←おおげさ)壁という言葉をそう捉えてきたのです。
◆ ◆ ◆
だとすると───103万円の壁だって壁なんだから、乗り越えたほうがいいことになります。103万円の壁なにするものぞ。がんばって働いて103万円の壁を越えるんだ←これが正しい選択といえるはず。でも、それを周りの人が止めるのです。やめてくれ。働かないでくれ。頼むから103万円の壁を越えないでくれ、と。なぜ止める? もちろん、越えればその先に待っているのは負担増だからです。本人に税金がかかるようになり、その人を扶養している家族の税金が増える。
冒頭に記した混乱の原因がここにあります。
■古来からの壁:低いほうがいい、越えたほうがいい
■○○万円の壁:高いほうがいい、越えないほうがいい
意味が真逆です。だからなんとなく混乱してしまう。でも、このコラムを読んだあなたは、大丈夫。もう混乱しないはず・・・ですよね。
103万円の壁は、来年(2025年)高くなります。与党を含む三党がその旨合意したとの報道がありました。上げ幅は「178万円をめざす」。←なんて絶妙な言い回し! とりあえず178万円はめざす。めざすけれど、そうなるとは限らないよ。こんなニュアンスを含む限りなく政治的な物言いですね。
(駿馬)
今月のことば
壁というのは、できる人にしかやってこない(後略)
── イチロー(元メジャーリーガー)
*つづきは「ヘタ字のコラム」で
今月のすうじ
19歳~22歳
大学生が該当するこの世代は税金の世界では「特定扶養親族」と称される。特定扶養親族にはさぞ教育費がかかるだろう。こんな配慮からもともと控除は手厚い。加えて103万円の壁もいち早く150万円になることことが決まった模様。
編集後記
娘の7歳の七五三でした。少し雨が降っていたので、滑るとか歩きづらいとか、ブーブー文句を言われながらも、なんとか神社に到着。3歳の時は菅原神社でやったので、今回はなんとなく町田天満宮で。祈祷中に、この七年間を思い出しながら、あっという間だったなぁとか、大きくなったなぁと、私がしんみりして泣きそうになっていると、横からまさかの義姉のすすり泣く声が。姪っ子の成長に感慨深くなったようです。 次、娘が着物を着るのは成人式かぁと思うと、だいぶ先のことに思えますが、これもまたあっという間なんでしょうね。
(T2)
* 掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*