Vol.194 2024年11月号

TOPICS

疲労回復?リカバリーグッズ

昨年くらいから、疲労回復効果が期待できるリカバリーサンダルやリカバリーウェアなどといったものをよく耳にするようになりました。

リカバリーサンダルとは、疲れた足を癒す目的で開発されたサンダルのことで、履き心地が抜群だとか。確かに、この夏は、見た目はオシャレなビーチサンダルのような「ウーフォス」のリカバリーサンダルを履いている人を、電車内やプールなど、至る所で見かけました。初めて、リカバリーサンダルというのを知った時は、そんな履くだけで疲労回復なんて、本当かな?って思ってしまい、すぐに信じることはできませんでした。ただ、口コミも良いし、実際に持っている人に聞いてみても、もうこれ以外のサンダルは履けないなどと、言っていました。長時間履いても疲れにくいので、会社とかでの室内履きや、長時間の移動などに最適なのでしょうね。

リカバリーウェアも同様、着るだけで疲労回復効果が期待できるなんて、そんなこと絶対にありえないって初めて聞いた時は思いました。今ではイオンや3コインズなどいろんなメーカーが作っていますが、※一般医療機器として認定を受けているのはまだ数社だとか。

※一般医療機器→副作用または機能障害が発生した場合でも人や動物の生命・健康に影響するリスクがほとんどないもの。

この一般医療機器の定義も難しくてよくわからないんですが、家庭用絆創膏や聴診器もこの一般医療機器にあてはまるそうです。遠赤外線による、血行促進の効果で着るだけで、身体が温かく感じられて、疲労が回復するということなのですが、俄には信じがたいです。

リカバリーウェアとして、最近CMでよくみかけるようになった「テンシャル」は、BAKUNEというウェアを展開しています。上下で2万円以上しますが、口コミをみてみると、「身体があたたかくなってよく眠れました」などと、ほとんどが高評価でした。他にも「頑張った自分へのご褒美に購入しました」とか、「冷え症な両親にプレゼントしました」などといった、ギフト需要も高そうでした。

私も冷え性なので、ぜひこれは試してみたいと思っていますが、値段も高いし、効果には個人差があるだろうしと思ってしまい、まだ購入には至っていません。。。ただ、健康のためにも、冷え性が少しでもマシになり、睡眠の質があがる可能性があるなら、今話題のリカバリーウェアを試してみる価値はあるんじゃないかなと思っています。現状、ユニクロのウルトラストレッチのパジャマで満足していますが、ヨレヨレになったら、購入を検討してみようと思います。

(T2)

ヘタ字のコラム

最近脚光を浴び始めた古い「壁」 の巻

「103万円の壁」。ずいぶんと昔からある「壁」です。この古い壁が最近にわかに脚光を浴び始めました。某政党による、壁を高くしますという(壁の増設)公約が発端です。あらためて、その中身を確認しましょう。

◆ ◆ ◆

エヌ氏の給与年収は103万円ぴったり。103万円の壁を超えていません。このとき、税金にはどんな影響があるでしょうか。ふたつあります。ひとつは、エヌ氏には所得税がかからない。もうひとつは、エヌ氏は誰かの扶養親族になり、その誰かが所得税の計算のとき、控除を受けることができるようになる。もちろん、その誰かの税金は少なくなります。このように103万円の壁には、本来ふたつの側面があるんですね(とはいえ、今回の壁増設論議はもっぱら前者の側面からのみ語られています)。

◆ ◆ ◆

103万円の壁は、二層構造です。基礎控除48万円と給与所得控除55万円からできています。某政党の公約は、二層構造の内、基礎控除を75万円増やして──つまり、基礎控除が123万円にして──給与年収178万円(*1)までなら所得税がかからなくするというもの。ただ、これだとなんとなく年収178万円以下の人にだけメリットのある話のように聞こえます。それよりも多い収入の人には関係がないような。でも、基礎控除は、多くの人が受けられる控除(*2)です。ということは、多くの人の控除が大きくなる。控除が大きくなれば所得税が減ります。その結果、手取りアップ。つまり、今回の壁増設公約は多くの人にメリットがあるものなんですね。 

◆ ◆ ◆

壁増設は、減税です。となると出てくるのが財源はどうする、という話。でも、先にあるように、多くの人の手取りがアップする話でもあるわけです。そのお金が世の中で循環すれば・・・経済は拡大し、景気はよくなるはず。壁増設については、一面だけを見るのではなく、さまざまな面から総合的に議論していく必要があるかもしれませんね。                                                                                                                                                   

(*1)なぜ178万円?
壁が103万円になったのは1995年。当時の最低賃金は611円でした。これに対して2024年のそれは1,055円(それぞれ全国平均)。およそ1.73倍です。この割合を103万円に掛けると178万円になります。

(*2)多くの人が受けられる控除
高額所得者(給与年収2,695万円超の人)は受けられません。

(駿馬)

今月のことば

その火を飛び越して来い。その火を飛び越してきたら。

  
──三島由紀夫「潮騒」より)

今月のすうじ

26年ぶり

26年ぶりを達成したのが、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ。1998年以来の日本一になりました。26年といえば、オギャーと産まれた赤ちゃんが26歳になるほどの長い時間です(←当たり前)。ベイスターズファンの皆さま、おめでとうございます! 一方、誕生からそれより長い時間が経過しているのが103万円の壁。こちらも1995年以来29年ぶりに高くなるのかな。

編集後記

ここ数年思うこと。日本から四季がなくなってきている。暑さの後に涼しさはなく、いきなり寒い。秋がない。ついでにいえば春もない。日本は四季の国ではなく、二季の国になりつつあるのでしょうか。

(駿馬)

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