Vol.192 2024年9月号

TOPICS

心配な子供の運動不足

朝晩はだいぶ涼しくなりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。小学校の夏休みもようやく終わり、給食が始まり、娘は面倒臭そうに学校に行っていますが、それとは裏腹に、私はようやく平日に1人時間を確保することができ、心の中で「1人時間サイコー!」と、叫んでいます。

さて、この夏は娘の運動不足が心配でした。夏休みの前半は、本来はプールの夏期授業があるはずでしたが、これも暑さでほどんど中止。運動不足な上に、ちょっとアイスやお菓子を与え過ぎてしまい、少しぽっちゃりしてしまったように思えます。まぁあまり人の事は言えませんが。。。

娘は学校の敷地内にある学童に通っているのですが、暑さのせいで、夏休みは外遊びがほとんどできず、一日中室内で過ごすことも多かったようです。ありがたいことに、時々学校の体育館を開放してくれる時もあるようですが、人数が多いので、あまり走りまわることはできないとのことでした。

運動不足な上に、日差しにもかなり弱い子になっている気がします。土日にお出かけして、少し日が当たるだけで「暑い!帽子ちょうだい。」と言ってきます。自分の子供の頃は、日差しなんて全く気にしていませんでしたし、夏は真っ黒に日焼けするのが普通だと思っていました。

確かに昔とは気温も日差しの強さも違うし、今年の夏も本当に危険な暑さでした。私も公園に昼間に連れていこうとは全く思わなくなりました。子供の方が熱中症にはなりやすいと聞きますが、見守るだけの私も、あまりの暑さに油断すると熱中症になってしまうかもしれないなという心配もありました。

ただ、熱中症になりたくないからという理由で、一日中エアコンの聞いた部屋の中にいて、汗もかかずにいると、体温調節機能がどんどん鈍くなってしまうのではないかと、そちらの方も心配になります。暑さには、大人でもなかなかすぐには適応できません。今年は5月頃から暑く、いきなり30度近くになって、身体がついていけなかったことを覚えています。徐々に徐々に高くなってもらわないと、急な温度変化にドッと疲れてしまい、体調がいまいちな日が続いてしまいます。熱中症にならないようにするには、本格的に暑くなる前に、無理のない範囲で運動して汗をかいて、身体を暑さに慣れさせておくことが有効な対策のようです

子供の頃の運動不足は、将来生活習慣病になる確率も高くなり、健康に大きく影響すると聞いたことがあります。なにより、体力の低下が心配です。この夏の運動不足を挽回するためにも、これから少し涼しくなってきたら、休日に公園で外遊びをさせたいです。

また、室内でも身体を動かすことができるswitchのスポーツのゲームなどをしたりして、身体を動かす機会を増やしていきたいと思います。私自身も一緒に運動をして、過去最高体重の更新にそろそろストップをかけたいと思います。

(T2)

ヘタ字のコラム

上り階段の税率と一段の税率 の巻

某政権与党の総裁選で争点(?)になりつつある「金融所得課税」問題。はて、いったいどういうことでしょうか

◆ ◆ ◆

個人の所得税は、所得が上がればそれに比例して税率も上がります。超過累進課税といわれる仕組みですね。ただし、それには例外があり、いわゆる「金融所得」(株の配当や売却による所得)には、超過累進課税は適用されません。

◆ ◆ ◆

かつて、アメリカの著名な投資家にして大富豪ウォーレン・バフェット氏はこう言いました。曰く。「わたしが納めている所得税率は秘書よりも低い」

1千万円の所得の秘書氏と1億円のB氏がいます。秘書氏の所得は働いて得たものなのに対して、B氏のそれは株の売却によるものです。
負担する税金は───秘書氏には超過累進課税が適用され、計算するとおよそ180万円(*)。所得の18%です。一方のB氏は金融所得。したがって、いくら所得が多くても税率は15%に据え置かれます。つまり、金融所得のB氏の税率は、働いている秘書氏より低いのです。10倍(!)も所得があるのに。

“理不尽” ですかね。お金持ちには金融所得で稼いでいる人が多い。そのため、このような税制(日本特有のものではなく、諸外国にもある制度です)には富裕層優遇だとの批判があります。それに対しては、3年前に岸田文雄首相が金融所得課税の強化──すなわち富裕層に対する課税強化──を総裁選の公約にしました。ところが、表明したとたん、株価下落。あっという間に公約撤回ということに。
世界はどの方向に向かっているのでしょうか。金融所得に対して増税か、現状維持か。はたまた減税か。真っ只中のアメリカ大統領選挙では、両陣営で真逆の主張(かたや増税、こなた減税)がされているようです。

今回の総裁選で某候補者が口にしたのは、増税の方針───さて、結果は・・・

(*)超過累進課税では、税率は段階的に上がります。一気に(全体的に)上がるのではありません。したがって、1,000万円すべてに対して、上から3段目の税率33%が適用されることはないのです。

(駿馬)

今月のことば

迷ったときは
  フルスイング
  ── 小泉進次郎(衆議院議員)

今月のすうじ

2,000万円

今の制度では、年収2,000万円を超える給与所得者は年末調整ができない。コラムにある総裁選で、ある候補者から年末調整廃止の提言がなされた。ちょっと(かなり?)唐突。おそらく会社の担当者は賛成。税務署は当然猛反対。会計事務所は賛成と反対が拮抗か。

編集後記

引っ越しました。業者さんにお願いする日より前から、壊れ物や楽器などややこしいものを少しずつ運んだり、新しい家具を組み立てに行ったり。いろんな手続きや手配、お金のことなど、面倒なことばかりですね。もうこれで最後にしたい、と前も思ったなと(笑)。ついこの前梱包したのにもう開けるのかという徒労感とも戦わなければなりません。本の箱が終わらない気がしてくる……。片付けが苦手ではないので、ついきちんと仕舞ってしまい、物が増えていくんです。なので荷造りの時には「とりあえず入れる」をせず整頓を心掛けました。荷物の棚卸ができてよかったなと思います。でももう引っ越しはおなかいっぱいです。

(T1)

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