Vol.191 2024年8月号

TOPICS

郵便の値上げと、密かに気になること

郵便代の値上げが10月からということで、郵便に思いを馳せてみます。84円と94円の定形郵便が110円に、63円のハガキが85円に。けっこう上がりますね……という印象です。

●思い出の金額

ハガキは50円が記憶にある一番安い金額です。子供のころはネットで応募なんて無くて、いろんな応募で50円切手を貼った気がします。親が飲んだビールのシールとか。 紙という媒体が好きで、レターセットをたまに買います。学生のころ、使わないのももったいないというのと、デジカメを買ったので、祖母にどうでもいい内容の手紙と写真を送りはじめ、謎の文通が数年続きました。お互いにたまに送る、というゆるさがよかったように思います。そのころの手紙の送料は80円でした。

これらは1994年に改定された料金のようです。この94年の改定時は、ハガキが41円から50円に、定形郵便(25g以内)が62円から80円になったということで、結構大きな上昇だったのだなと思いますが、今回はそれを上回るんですね。

●ついでに気になること

上昇額にあわせて懸念点がもう一つ。差額分となる切手のデザインです。現行の普通切手にはいろいろな額があります。2円から50円までの切手はリアルめの動物たちで、これはまだいいのですが、問題は1円です。
メインにどれだけおしゃれな切手を選んでも、数円の差額に1円切手を並べると、おじさんのインパクト強すぎ……。前島さんは「日本近代郵便の父」と呼ばれ、郵便のみならず様々な分野で大変功績のある方だそうですから、あまり大きな声では言えないのですが、でもこの圧倒的なおじさん具合、雰囲気ぶちこわしには変わりないわけです。
1円切手のこの事実に気づいてからというもの、差額になるであろう切手のデザインはつい気になってしまいます。(まあ、古い金額の切手やハガキを使わなければ、前島さん切手のお世話になることはほとんどないのですが。)
郵便局の発表を見る限り、基本の26円、22円、16円切手のどれもがフラットでシンプルなデザインのようです。 これは朗報ですね。とても安心しました。

しかしこれら新しい切手の発表は、26円も上がるのか!という印象をわかりやすく強調する一因にもなったかも。 その他レターパック等も値上がりで、方々に影響がありそうです。より一層、手紙類が減るのではという気もします。

●それでも高くはないのかも

大きなものは通販等の需要が増えていそうですが、ハガキや手紙の量は確かに減っているのだろうなと感じます。年賀状も減りました。様々な経費も上昇する中、値上げはしかたないのでしょう。値上げと聞くと反射的に嫌な感じがしてしまいますが、全国一律110円で沖縄にも北海道にも届けてくれる、隣町だって自分で届けたら交通費も時間も体力も必要なところを110円でお願いできるのは、十分安いよなあとも思います。最近は届くまでに前より時間がかかるようになりましたが、それでも基本的には数日ですし、そもそも日本はきちんと届くところが素晴らしいです。

ケータイやスマホとは違う距離と時間、そして手触りを感じる郵便でのやりとり。必要な人が手軽に利用できる状態で維持されればいいなと思います。

(T1)

ヘタ字のコラム

「妊婦の法則」の 巻

わたしが以前から提唱(?)している法則に「妊婦の法則」というものがあります。 それは──人は目にしただけでは認識せず、意識して初めて認識する。ひと言でいうとこんな法則です。なんだかよくわかりませんね。だいふ補足が必要なようです。

◆ ◆ ◆

外出すると、やたらと妊婦さんが目についた時期がありました。妻が妊娠していたころのことです。妻と一緒に、妊婦さんが多く集まる場所(産婦人科やベビー用品売り場など)に行くことが増えたので当然かもしれません。でも、そうでない場所、たとえば街中でも妊婦さんを見かけることが多くなったんですね。はて、今まで、こんなに妊婦さんっていたっけ?

にわかに、街中に妊婦さんが増えることはありません。以前から、大きく変わらないはずです。ということは──わたしは見ていた。でも、認識していなかった。人は目で見ただけでは認識しない。意識して初めて認識するんだ! こう気づきました。
もちろん、意識するようになったのは、身近に妊婦(妻)がいるから。案の定、妻が出産すると、街中から妊婦さんは消えました。意識は遠のき、妊婦さんを認識すること(目にすること)はなくなったのです。

◆ ◆ ◆

以上が、意識したものを認識するという「妊婦の法則」です(「法則」というのは、そぐわないかもしれませんが)。
さて、じつはこれからが本番。ここまでは壮大な前振りでした。一番伝えたいのは、以下のことです。
妊婦の法則」を逆から解釈すると、認識するためには意識すればいい。こういうことになります。
あなたが、なにかを認識したければ──なにかを手にしたければ。探しているなにかがあるなら──それを意識する。そうすれば、与えられる。それは、意識しなければ決して手に入らなかったもののはずです。

(駿馬)

今月のことば

求めよ、
 さらば与えられん

── 新約聖書から

今月のすうじ

87万2,227件

2020年に全国の自治体に提出された「妊娠届」数。都道府県別でもっとも多いのは東京都(←当たり前)だが、人口10万人あたりになると沖縄県が断トツの1位。

編集後記

小学生の娘は夏休み真っ最中です。驚いたのは、学校から夏休みの宿題は特に無いということ。 個人面談では、何でもいいので、各家庭で好きなようにやってみてくださいとのこと(別にやらなくてもOK)。逆に困るなぁ…と思いつつも、我が家では絵本を毎日2冊読むことを宿題とすることにしました。「ばばばあちゃん」シリーズの本など、読んでみるとなかなか面白いものです。今更ですが、私自身、子供の頃にもっと多くの本を読んでおけばよかったなと少し後悔。。。娘には、この夏休みにたくさんの本に触れて、読書習慣を身に着け、本を好きになってくれたらいいなと思っています。

(T2)

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