Vol.188 2024年5月号

TOPICS

令和の小学校事情

娘が小学校に入学し、自分が小学生だった頃とはだいぶ違うなという印象を受けることが多々あります。昔は当たり前にあったものが今はなくなっていたり、逆に昔はなかったのに今では当たり前になっているものもあり、面白いなぁと思います。昭和世代とは違う「令和の小学校事情」をいくつか挙げてみます。(あくまでも娘の小学校の場合ですが)

■置き勉

国語以外の教科書は置いて帰って良いことになっているので、日頃の通学でランドセルが重い!重すぎる!ってことは今のところは今のところないです。少し前にランドセル症候群が話題になったからでしょうか、置き勉が許されているのはとても有り難いと思います。。

■子供向け見守りGPSの普及

昔は子供にGPSを持たせる発想はあまりなかったと思うのですが、今では割と多くの親御さんが子供にGPSを持たせているor検討していると思います。我が家の場合、4月中は私が学校まで付き添って送り迎えをしていたので、必要なかったのですが、5月からは娘1人で登下校しているので、万が一の時のためにも、GPSを持たせることを検討しています。それにしても種類がたくさんあって、悩みます。

■教室にエアコン

先日参観日に行って驚いたのですが、体育館も教室もエアコン完備でした。確かに、この2,30年で気候は大きく変化して、熱中症に関する危機管理もされるようになりました。昔は、蛇口の水を上向きに捻ってそのまま飲んでいましたが、今は基本的には水筒持参になっています。また今では、気温が高すぎると、体育や水泳の授業は中止になることもあるみたいで、気候の変化によって、学校の対応もだいぶ変わってきているんだなと思いました。

■プライバシーや個人の尊重

昔当たり前だった名札は、娘の小学校では、一年生だけは学校にいる間に付けるルールです。体操服や手提げ袋なども、名前は外から見えないところに書くように指示されています。他にも個人情報ダダ漏れの名簿の配布や連絡網もなく、連絡は全てアプリを通して行います。あと、男女の区別を無くすというか、個人を尊重するような雰囲気を感じます。体育の時、男子は半ズボン!女子はブルマ!みたいなことはとっくになくなったみたいですね。多様性を重視して、個性を伸ばす、そんな風潮を感じます。

■放課後子ども教室

町田市では、放課後の校庭や空き教室等で無料で遊ぶことができる「放課後子ども教室」があります。通称まちともです。学童保育クラブと異なるところは、参加の確認や帰宅時間の指示等、個別の対応はできないところです。私が小学生だった時は、家に帰ったら、ランドセルを玄関に放り投げ、公園やお友達の家に遊びに行くのが定番でしたが、今ではコロナ禍を経て、お友達の家で遊ぶ機会が減って、放課後事情も変化しているのかなと感じます。

他にも調べてみたところ、家庭訪問、座高の測定、プールの後に目を洗う洗眼器、焼却炉、夏休み中の登校日などは、昔は当たり前だったのに、今現在はなくなってきているようですね。

娘が大人になった時に、現在のこの当たり前がどれだけ変化しているのか楽しみです。

(T2)

ヘタ字のコラム

編集後記のあと の巻

前号の編集後記はこんな内容でした。「娘が晴れて小学校入学。その夜は、娘が赤ちゃんだった頃の写真を見て、大きくなったなぁ~と感慨に耽る」ところが、しんみりしたのもつかの間、「赤ちゃんの横に写っているなんだか今よりだいぶ若い自分にびっくり!」して「この6年の自分の見た目の変化に驚かされた」らしい。

共感できるお話です。だれしも昔の自分の写真を見れば、若いと思う。それはすわなち、おれも(わたしも)年取ったなあという実感にほかなりません。

◆ ◆ ◆

いやでも、ちょっと待った。
それは、今のあなたと過去のあなたを比べてのこと。視点を変えて、未来のあなたと今のあなたを比較すれば──もし10年後のあなたが今のあなたを見たら──まちがいなく若いと思うはず。10年後のあなたらからすれば、今のあなたは、うらやましいほど若いのです。言いたいことはこれに尽きます。 年取ったなんて思う理由は、みじんも、これっぽっちも、1パーセントもありません。

人はよく、あと10歳若かったらなんてことを夢想します。そんなときは、今まさに10年若返ったと思えばいい。 あなたは、じつは10歳年長で、10年後からタイムマシンに乗って2024年にやって来た。こう思えばいい。そこには──すなわち今──10歳若いあなたがいる!

◆ ◆ ◆

ここで、ふたたび視点を「過去から」に戻してみましょう。すると、今のあなたは10年前に比べて、多くの経験を積んでいることに気づくはずです。

つまり、今のあなたは、(未来から見れば)若くて、(過去から見れば)経験が豊かなのです。これがどんなにすごいことか(*)。 たいていのことはできるし、大ピンチのレベル100だって乗り越えられるにちがいありません。なぜなら、若くて、経験が豊かだから──こう考えると、なんだか気持ちが明るくなりますよね。

*メジャーリーグの経験十分な大谷翔平が、若くなって花巻東高校の野球部に入部。まわりから「まるで高校生の中にひとりメジャーリーガーがいるみたいじゃないか」と言われるくらいすごい(←このたとえは適切だろうか)。

(駿馬)

今月のことば

大ピンチから、たすけてくれる人もいるので大ピンチなんてこわくないと思ってほしいです。

── 「大ピンチずかん」(小学館の絵本)の推薦文より
*推薦者:男子小学生 読んでほしい人:お父さん

今月のすうじ

768億円

2022年度に国へ入った遺産。国へ遺産が入るとはこれいかに? 相続人がいない人が亡くなると、遺産は最終的に国庫に帰属するのだ。ただし、遺言によりNPO法人などに遺産を寄付することも可能(*)で、最近はその動きも広まっている。 *「遺贈寄付」といいます

編集後記

連休が終わってしまいました。ニュースによると、今年は比較的近場・国内を楽しむ方が多めだとか。とはいえ海外旅行もコロナの影響が強かった昨年より増えたようです。ただしこれは人数の話で、費用面はあまり伸びず、アジアが人気とのこと(旅行会社まとめによる)。治安や費用などが絡み合ってか、はたまた思い込みによってか、アジアと比べてヨーロッパやアメリカへの旅行の方がすごい、みたいな風潮があるなと以前から感じているのですが、アジア各国も面白いものがたくさんありますよね。妥協ではなく積極的な興味の行方としてのアジア。そしてもちろん国内も。まだ知らない素敵なものが身近にもたくさんあるのだろうなと思います。  

(T1)

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