Vol.186 2024年3月号
目次
TOPICS
病院選びは難しい
病院を選ぶ基準
初めて行く病院を選ぶのが難しいと思うことがよくあります。病院を選ぶ上で、私が重要視しているのは、自宅からの距離と予約システムの有無なのですが、それに加え、気にしてしまうのが口コミです。
まず近所の病院の場所をネットで調べ、その病院の口コミにザーッと目を通します。そして、あまりにも悪い口コミが多いと、その病院の優先順位は下がってしまいます。
私が子供の頃は、病院の口コミサイトなんてなかったので、まずは近くの病院に飛び込むことが多かったのですが、それが今では、患者側がネットで情報を集め、病院を選ぶ時代となりつつありますね。
第二候補の病院も見つけることも大事
近所で評判の良い人気の病院はやはり人が殺到してしまい、予約がとれないという事態がよくあります。
本当は第一候補の人気の病院に行きたいけど、開院前に並んだり予約を取るのに苦労をするなら、第二候補の予約は取りやすいけど、ちょっと先生が怖い近所の病院に仕方なく行くという選択も最近は多いです。
病院の口コミサイトはあてになる？
さて、我が家の年末の出来事なのですが、娘の咳がなかなか治らなかった時に、かかりつけ医ではない病院に行きました。
なぜその病院を選んだのかというと、レントゲンの設備があったからなのですが、そこの病院の口コミはあまり良くありませんでした。特に先生に対しての批判が多く、行くかどうか大いに悩みました。ただ、中には良い口コミもあったので、とりあえずその病院に行ってみることに。
結論から言うと、私と娘にとっては非常に良い病院でした。こちらの要望通り、レントゲンをとってくれ、咳の原因を究明しようとしてくれ、吸入もさせてくれ、おまけに自宅用にと吸入器も貸し出してくれました。
レントゲンで軽い肺炎だとわかり、抗生物質を処方してもらい、娘は劇的に回復し、穏やかな年末年始を過ごすことが出来たので、その先生にはとても感謝しています。
口コミはあくまでも半信半疑に
あらゆる口コミを見ると、厳しいことを書いている方がいますが、あくまでもその詳しい事情など、背景まではこちらはわかりません。その方が不快な思いをした原因は確かにあるのかもしれませんが、口コミはあくまでもその人の主観なので、全てを鵜呑みにする必要はないと思います。
先生との相性もありますし、人によって感じ方や許容範囲は異なるので、「病院の口コミはあくまでも半信半疑に」をモットーに、今後も病院を選んでいこうと思います。
（T2）
ヘタ字のコラム
どうも、やばくて、えげつない の巻
“どうも” は何にでも使える便利な言葉。以前、そんな内容の一文を読んだことがあります。
その趣旨は──“どうも” はさまざまな意味に使える。「やあどうも」といえばそれだけであいさつになる。「先日はどうも」といえば、ありがとうございました、にも、すみませんでしたにもなる。うまい言葉が見つからなくても “どうも” と言っておけばなんとかなる。まったく便利な言葉。そんな言葉は日本語にしかない──。
中学生の頃に教科書で読んだものです。なぜそんな昔のことを覚えてるのかといえば、どうも、よほどその一文が印象に残ったのでしょう。
“どうも” はたしかに便利。でも、ちょっと古めかしい。
ということで、今は “やばい” です。
やばい、忘れた！ やばっ、遅刻だ！ 私の世代では、もっぱら「まずい」という意味でした。それを、今の若い世代はさまざまな意味で口にします。
イカす（←死語か）。カッコいい。おいしい。こんな意味にも使うのです。もちろん、やばい状況（本来のまずい状況）のときにだって。
若者はすべてのことを “やばい” だけで済ます。こんな説もあるほどです。うまい言葉が見つからなくても “やばい” と言っておけばなんとかなる。
すなわち──いろいろ使えて便利な言葉、どうも最近は “やばい” 。
と、話はここで終わらない。近ごろ頻繁に “えげつない” なる言い回しを耳にするようになりました。
もともといい意味ではありませんよね。それが最近では、素晴らしい、すごいと言いたいときにも使われるようになってきた。
「やつのボールは最高にえげつなかったぜ」ドジャースの山本由伸投手の投球を見たチームメイトのこの一言は、まさに誉め言葉なのです。
というわけで訂正です。
いろいろ使えて便利な言葉、どうも最近は “やばい”
→いろいろ使えて便利な言葉、どうも最近はやばいを通り越して “えげつない”。
（駿馬）
今月のことば
ひとり当たり、１万円以下
── 税務上の交際費から除かれる飲食費の金額基準（今年４月から。現行５千円）
今月のすうじ
２７.８％
2023年のエンゲル係数（消費支出に占める食費の割合）。00年以降で最高だとか。社会が豊かなほどエンゲル係数は下がるというのが伝統的な考え。ということは･･･ちなみに江戸時代のそれは、およそ46％とのことです。
編集後記
口コミ、見ちゃうときありますよね、ということで花粉症。例年通りの薬の効きが悪く、ある日の退勤後、買い物をしていたらやっぱり目が痒くて。今ここから行ける眼科は……と検索、候補は2つ。まず近くのほうへ行くと、75分待ちでした。評判よさげだったもんな…退散やむなし。もう一軒に行ってみると、今度はやけに静かです。みんな予約かな？ 時間がかかるか尋ねてみると、2人しか待っていないとのこと。口コミの悪評は真実だったのか…？！と心配しましたが、診察は明るくスムーズで問題なし。やはり口コミはあてにならない。しかし別日担当の院長が強烈なのかもしれないので、念のため次も同じ曜日にしようと思います。（と、結局口コミに影響される愚かさよ……でも病院はつらくて弱ってる時に行くのだから、できればキツい先生は避けたいですよね……！）
（T1）
＊ 掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです＊
