Vol.182 2023年11月号

TOPICS

レジ袋から「エコ」雑考

スーパーに行くときエコバッグを常用していたら、ビニール袋が枯渇してゴミ捨てに困ることがありました。指定ゴミ袋のない自治体に住んでいるからです。結局レジで購入するのが簡単便利。以前住んでいた街は指定ゴミ袋があったので、わたし個人としては、以前よりもエコバッグ稼働率が下がりました。これって、昨今のエコの潮流に逆行しているのでしょうか……?

エコバッグを何回使えばレジ袋より環境負荷が低いか?

ポリエステル製エコバッグなら、50回とか100回とかっていう検索結果が出ます。レジ袋を捨てずに2回3回と使えば、エコバッグはさらに2倍3倍使用しないといけないわけです。そして汚さないようにと備え付けの薄いビニール袋を多用していませんか? 生産過程においても、多くの不良品が出ていると聞いたことがあります。売り切れていないということは余剰があるということで、まだまだ生産されてもいる。エコバッグという存在自体がエコじゃないように思えてきます。

エコになりきれていないかもしれないあれこれ

紙製品の需要が高まった結果、森林がいっきに伐採されているとか。太陽光パネルや電気自動車を作るために、従来よりも多くの二酸化炭素を排出しているとか。ただこれらは、CO2などの排出量に着目した話であって、化石燃料の埋蔵量や、海洋プラスチックごみの問題においてはまた違う側面があります。
「エコな製品」の環境負荷の高さが黎明期であるが故ならば、さらなる改良によって、またそれらが再生可能エネルギーで生産されるようになることで、従来品よりエコになる可能性はあるでしょう。

そういえば。指定ゴミ袋が登場するより前、もともとレジ袋は取っておいて結構活用していたような?それが指定袋の登場で余るようになったような気がしないでもない(指定袋はゴミ処理代の費用負担問題に対する解なのでしょうが、ゴミ削減の役割もあるはず……)。

ストローやカトラリーを紙製にするのも、そもそも何製だろうと使い捨てたらゴミは増えるじゃないですか(そして紙製だと美味しくなくなる)。一方で、洗浄する場合は水の汚染問題があり、近年は衛生面も重要な課題でしたし……もうわからなくなってきました。

イメージ戦略の効果

いろいろなところで「環境に配慮して」を見かけますが、なんだかなあ……というシーンもよくあります。中身の伴わない雑なエコ活動やイメージ戦略でも、人々に環境に対する意識を植え付けるという点においては効果がありそうです。ゴミ減量だけでなく、必要なものを必要な分だけ、とか、まだ使えるものは繰り返し使う、とかを思い出す方向性、つまり改めて「もったいない」に気付かせてくれる、きっかけにはなる。
でもその結果とる行動が意味のあるものか、検証は必要でしょう。私たちは資本主義にのまれがちで、よく本来の目的を忘れてしまいますから。

とりあえずできることは

レジ袋の件では、自分の手の中で余って捨ててしまうビニール袋が出ないよう、レジ袋を買いすぎないようにすることでしょう。そして流行やイメージ戦略に流されず、たまには立ち止まって考え、地球と人類の双方に有益なエネルギーや商品の開発に注目し応援すること、なんだろうなと思います。

(T1)

ヘタ字のコラム

クマの宅急便 の巻

最近、クマ出没のニュースをよく耳にします。今年は、どんぐりが不作らしい。その影響で、食べ物を求めたクマが人里へ降りてくることが多くなった。これもクマの目撃情報が増えている理由のひとつだといいます。 さて、以下は、以前ラジオで聞いたクマ出没にまつわるお話です。

とある北の地方。ある家の居間に女性が数人集まり、午後のひと時を過ごしていました。仲良しグループのティータイムです。
話題はいつしか、最近住宅街にも出没するクマのことに。
「最近このあたりにもクマが出るんですって」「住宅街だからといって安心できないわねえ」「玄関にクマが居たなんてこともあったらしいし」「玄関に!?」「インターホン鳴らしたりして」「まさか・・・」(震え声)

このタイミングで、防災無線からこんな放送が流れてきました。
『〇時〇分頃、〇〇地区において、クマが目撃されました。近隣のみなさまは十分ご注意ください。繰り返しお伝えします。〇時〇分頃・・・・・・』
ここは〇〇地区。つい先ほどのことのようです。全員の脳裏に、クマが辺りを歩き回る姿が浮かびました。
シ~~~ン。
不安が心を満たし、だれも言葉を発しません。静寂が居間を支配したまさにそのとき。

ピンポーン。

静まり返った居間にインターホンの音が。ドキッ。お互いの心臓の音まで聞こえてきそうです。
まさか、まさか・・・この家の玄関に⁉ 来たの? 来ちゃったの⁉ 毛むくじゃらで、巨大で、無慈悲な、あの動物───
ピンポーン。
「ク、クマだアああああああ!」
ピンポーン。ピンポーン。
「クマが来たぞオおおおおお!」 「ひぇ~」

なにごとにおいても、重要なのは現状把握です。まず現状を把握する。その後、やるべきことにベストを尽くす。これで、ものごとは解決に向かいます。

クマがインターホンを鳴らすだろうか。答えは、おそらく「否」。ゆえに、現状把握では、玄関に居るのはクマじゃない!
では、やるべきことは? そう、相手の素性を探ることです。
「ど、ど、どちら様で?」(一抹の不安はぬぐいきれないので、ビビり気味)
すると、
「宅急便で~す。お荷物お届けにまいりました~」(全員、脱力)

町田市でもクマの目撃情報があったそうです(東京なのに!)。
今回のお話がクマに出会ったときの対処方法として、すこしでも皆さまのお役に立てれば幸いです。

(駿馬)

今月のことば

あそこでクマがおどっているよ!

── 『誰も知らない世界のことわざ』(創元社刊)より

*ドイツの言葉。「にぎわって魅力的な場所」を表す。ことわざというより比喩 (慣用句)でしょうか

今月のすうじ

100倍

この11月6日から三菱UFJ銀行の定期預金の金利が、なんと100倍に!まさにけた違いの上げっぷり(それでも年0.2%らしいが)。金利引き上げは12年ぶりとか。世の中が久しぶりに変わりつつある? *年0.2%→100万円で年2,000円(税引き前)。

編集後記

今年も残り2か月を切りました。あっという間に寒くなり、冬っぽくなりました。既に手の乾燥がひどく、親指がひび割れしてしまい、洗濯物をたたむのに親指がひっかかります(泣)今年はイベントなども各地で様々開催されていて、週末も賑わっていますね。 ただ、その一方でインフルエンザが相当流行っているみたいで、小学校では学級閉鎖も多いようです。今流行っているインフルエンザの株は2種類あって、人によっては2回かかることもあるとか。 外出先でもしっかり手を洗う、人混みではマスクをするなど、 できるだけの予防策をして、なんとか逃げ切りたいと思っています。

(T2)

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