Vol.177 2023年6月号
目次
TOPICS
少しずつ元の日常へ
新型コロナがインフルエンザと同じ5類に引き下げられ、1か月以上が過ぎましたね。
約3年半ものコロナ禍を経て、ようやく平時に戻りつつあり、生活に何か大きな変化はありましたか?イベントなども増えて解放感を味わっている人、変化に戸惑っている人、次の感染拡大を心配している人…など、人それぞれだと思いますが、私自身の一番の大きな変化はマスクを外す機会が増えたことだと思います。
外にいるときは大体外すようになり、マスクを外す機会が増えたことにより、コロナ禍ではテキトーにしていた化粧をちゃんとするようになりました。
■マスク生活の始まり
ふと、この3年間、色々なことがあったなぁと思い出してしまいました。コロナが流行り始めたころ、マスクを購入するのに苦労しませんでしたか?
私は町田駅周辺の薬局を探しても、マスクを購入することができなかったので、実家がある広島のド田舎の薬局に、父に朝早くに並んでもらい、こちらに送ってもらっていました。
そんなこんなでその時期に買い集めたマスクが今在庫として、大量に家に置いてあります。先日数えたら500枚くらいありました…完全に買いすぎました…。
■コロナ禍の子供達
娘の幼稚園生活が始まった時はコロナ真っ只中で、通園時も幼稚園内でもマスク必須で、様々な行事も中止や縮小になり、私の子供の頃と比べるとかなり制限された生活になってしまい、とても可哀想だなと思いました。
それにこんな小さい子供にずっとマスクを着けさせるのも、最初はとても抵抗がありました。
最近ではようやく幼稚園でもマスクを外すようになり、コロナ禍ではなかったイベントなども復活してきて、娘の幼稚園生活を通しても、少しずつ元の日常に戻ってきていることを実感しています。
■実際にコロナに感染して
2021年の1月に娘が突然高熱を出しました。オミクロン株が流行り始めたころだったので、もしや??と思っていたら、予想的中でした。
もれなく私と主人も感染し、家族で10日間の療養生活がスタートしました。
3人とも症状が全く違ったので、処方された薬も違ったのですが、薬があまり効かなかったので、一週間ぐらいは全員かなり体調が悪い状態が続き、主人はその後2か月ほど咳が残ってしまい、私もしばらく動悸やしびれなどの後遺症のようなものがありました。
もう二度と感染したくないと今でも強く思っています。
■海外旅行熱復活!
新型コロナが5類になったことで、海外旅行がしやすくなりましたね。
私も海外旅行にまた行きたいと思い、準備だけはしておこうと思って、ふと私と娘のパスポートをみてみたら、有効期間が残り僅かでした。
最近ではマイナンバーカードがあればオンラインでもパスポートの更新の手続きができるようになったみたいですね。
受取は窓口までいかないといけないみたいですが、申請に何時間も並ばずにすみ、窓口に行く回数も減るのは嬉しいことです。
(T2)
今月のすうじ
8割
日本の医師国家試験でのChat GPTの正答率(合格ラインに達しています)。とはいえ、これが即、近い将来にそれが診療を行うことにはつながらない。まずは、医師のサポートといったところからか。それはそれとして、最近よく聞くけど、Chat GPTって何?
ヘタ字のコラム
ラテンアメリカ気質のChat GPT の巻
今、話題の Chat GPT 。アメリカのベンチャー企業オープンAI社が開発した「対話型人工知能」です。
対話型人工知能 Chat GPTとは───あなたが聞きたいことを入力します。それに対してChat GPTが答える。答は、あたかも誰かが入力しているように画面に現れます(まさにチャットをしているように画面に現れます)。続けてあなたが「前提条件をこう変えたらどうなりますか?」と追加質問をしたとします。
Chat GPTは答えます。さらに「(追加の質問第2弾)~~?」。もちろん、即答。「もう少し柔らかく教えてください」などと注文をつけても、それにもChat GPTは応えてくれる。
これが「対話型」と称される所以(ゆえん)です。たとえるとしたら、当意即妙の対応ができる人、話題が豊富で座持ちがいい人といったところでしょうか。
聞けばなんでも答えてくれる。じつにChat GPTは頼もしい。ところが、まさにそこにChat GPTの弱点が潜んでいるのです。
◆ ◆ ◆
あなたが、街角で見知らぬ人に○○までの道を聞かれたとします。でも、あなたはその道順を知らない。そんなときどうしますか? たいていの人は、「わからないので、ほかの人に聞いていただけますか」こう答えるのではないでしょうか。
ところが、ラテンアメリカの人々はそのよう場合でも、知らないとは言わないらしい。もっともらしいけれど、その実、口から出まかせの道順(つまり、非常に具体的であり信頼に足る情報に思えるけれど、実はデタラメな道順)を教えるといいます。なぜか。意地悪からではありません。むしろ逆。彼らにしてみれば「せっかく聞いてきた相手に、知らないというのは悪いじゃないか。それに教えてあげれば相手は喜ぶし」という親切心からなのです(いやいや、でもそれでは○○に着かないんだが・・・)。
Chat GPTにもその気質がある。聞けば、なんでも答えてくれます。そう、なんでも。どんなことでも───ということで、知らないことを聞かれたChat GPTは、知らない道順を聞かれたラテンアメリカ人のごとく、もっともらしい答を返してきます。でも、それが正しいかはまた別の話(注)。
Chat GPTがとても信頼できないものに思えてきました。でも、そもそもこの新技術は「ある単語の次に来るであろう最も確率の高い言葉を選んで、もっともらしい回答を作る」システムであって、検索は得意ではない。だからそれは仕方ないらしい。う~む。
(注)とはいえ、答の精度は日々向上しています。Chat GPTは常に学習(データ収集)しているのです。
(駿馬)
今月のことば
自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ
── 「アイネクライネナハトムジーク」(伊坂幸太郎著)より
編集後記
イラスト生成AIに関する揉め事も最近よく見かけます。他人の絵を勝手に学習させて出力したイラストで注目を集めたり、商売したりする人が出てきたからです。でもこれって、AIが悪いんでしょうか。例えば、宿題をAIにやらせることの問題点は、自分で考えないというところにあるのでは。他人の絵を勝手に使うのも、それを商品にしようとするのも、人間の仕業です。AIが従来の倫理観や真偽を軽々と超えさせてくるから、人間が試されているような気もします。
(T1)
* 掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*