Vol.173 2023年2月号

TOPICS

「いつもの」危機を前にして

10年ほど前のことですが、新潟から京都に進学した友人は「おにぎりせんべい」を知りませんでした。スナック菓子の代表格「カール」は、今では西のほうでしか売っていないようです。そういえば関東に来てから「ぼんち揚げ」を見ない気がします。

わたしは名古屋出身で、幼いころは、コメダとスガキヤは当然全国区だと思っていました。だってあんなにもたくさん店舗があるんだもの。「しるこサンド」は京都で見つけると買っていました。

コンビニや全国チェーンのスーパー、インターネットの普及などで、地域限定というものは減りましたが、一つの地域に長く暮らしていると、定番だと思っていたものがまさかローカルなものだったなんて!となることがありますね。
もちろん、あっちにあったものがこっちに無いのと同様に、こっちにしかないものもあるはずです。新たな出会いを探すのも楽しいもの。ですが、なかなか変えられないものもあります。

★その1「献立いろいろみそ」(イチビキ)

味噌だれです。「つけてみそかけてみそ」のほうが有名ですが、こちらのほうが好きだったという記憶をもとに採用しています。京都でも関東でも、売っているところもある、という程度の遭遇率。かなり万能なので重宝しています。

★その2「京の和風だし」(創味)

紺色のカツオの絵がついたものではなく、茶色のほう。
パッケージに書いてある通り薄い色ですが、味は濃いめ。
うどんなどの汁物はもちろんのこと、炒め物の下味にしたり浅漬けにしたり、よく食べている気がします。白だしとは少し違うみたいですがよくわかってはいません。まあ好き、あるいは「慣れ」ですね。うどんは薄い色がいいです。

* * *

似たような味のものはきっとあるのでしょう。でも、調味料のお試しは、量的に難しい。口に合わないからと言って捨てるわけにもいかないし、かといって微妙だなと思いながら使い切るのもしんどいし……。そうして安心と信頼を最優先に、結局「いつもの」を求めてしまいます。

創味の京風だしはどこにも売っていないので、実家から送ってもらいました。しかしストックはもうありません。
近所のスーパーにご意見箱はあったかな?と思いつつ、絶対これじゃないといけないってことは無いような気もしてきました。使い切る前に決めなくては……。

ここで挙げたもので知らないものがありましたら、ぜひ探してチャレンジしてみてください!

(T1)

ヘタ字のコラム

「N分N乗」で少子化対策(?) の巻

少子化対策として、最近あらたなワードが登場しました。
その名は「N分N乗」。なにやら税金に関係があるらしい。はてさて、いったいどういうものなのでしょうか。
まずは、読み方から。ニュースなどでは「エヌぶんエヌじょう」といっているようです。
じつは、税金の世界には、以前から「5分5乗」という用語があります。税理士は、これをふつう「5ぶ5じょう」と読む。
ということは、今度もその慣例に従えば(?)「エヌぶエヌじょう」になるはずですが・・・。まあ、それはさておき。

N分N乗の肝は──子どもが多ければ税金が少なくなる──。これに尽きます。
そのカラクリを解き明かしましょう。

Nは家族の人数です。
その世帯全体の所得をNで割ったものを(N分したものを)、税金の対象とします。税金対象に税率を掛けたのが税金。出てきた税金を、今度はN倍(N乗)する。それが世帯の税金です。

風が吹けば桶屋が儲かる式だと──
Nの数が大きければ大きいほど、税金の対象は小さくなります。
税金の対象が小さくなれば、適用される税率は低くなり(←ここが肝の肝)、
税率が低くなれば、税金は少なくなって、
税金が少なくなれば、たとえそれをN倍したところで、それは元の税金に及ばない。つまり、税金が軽減される。
Nを大きくして税金を減らしたくても、妻(夫)は、ひとりに限られます。となれば、Nを大きくするには、子どもを増やすしかない。すなわち、それは少子化対策になる!

税率が一定で変わらないのであれば、このようなことにはなりません。
でも、税率は累進税率(税金の対象の大小によって税率が変わる)。N分N乗による税金の軽減は、累進税率の逆の効果として生まれてくるのです。

とはいえ、N分N乗には課題もあります。
この制度で税金の軽減が大きくなるのは、片方の親だけが働いている高収入世帯。
つまり、高収入の夫(妻)と専業主婦(夫)の世帯です。一方、全体の6割を占める最低税率の世帯には、効果も限られてしまう。
与党のえらい人が絶賛していることもあり、にわかに注目されているこのN分N乗。しかし、実現への道は、まだまだ遠そうです。

(駿馬)

今月のことば

もう戦争は終わる。(中略)世界中が戦争の恐ろしさをいやってほど知ったんだもの。
きっと世界は、今よりよくなるよ。

── 『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬著)より

今月のすうじ

54.5%

スナック菓子「カール」のもっとも好きな味ランキング1位の得票率。栄冠に輝いたのは、なんと「チーズあじ」。そうじゃないと思うんだが・・・。ちなみに、2位「うすあじ」25.7 % 、3 位は「カレーあじ」で19.8%でした。*1面の記事に、半分便乗

編集後記

子供の頃苦手だったのに、大人になって食べられるようになったものがあります。納豆です。子供の頃はあのネバネバした豆と匂いが苦手で、小学校の給食に納豆が出たときは掃除の時間まで粘り、先生にもう残していいよと言われるのを待っていた記憶があります。それが今や、ほぼ毎日納豆を食べています。ひょんなきっかけから30年ぶりに食べてみると、すごく美味しく感じたのです。他にもピーマンやレバーなどがあります。ただ、いまだに苦手なものもあります。それは、、、グリーンピースです。グリーンピースだけは克服できるような気が致しません。。。

(T2)

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