Vol.165 2022年6月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
富士山噴火!そのときいったい・・・
東京は、雪が降れば大混乱です。でも、雪は溶ける。もし、溶けない “なにか” が降り積もったら・・・。
富士山はいつ噴火してもおかしくない
過去2000年の間に42回噴火しているそうで、およそ50年に一度は噴火する計算になります。直近では約300年前に起きました。
ということは───富士山はいつ噴火してもおかしくない⁉
噴火すれば、規模や風向き次第で、首都圏は想像を絶する大混乱になると予想されます。原因は、降り積もる「火山灰」。
「灰」といっても、木や紙の燃えカスとは違い、火山灰は微粒な鉱物です。つまり、細かくて硬い。もちろん、雪のように溶けません。
火山灰は、いったいどのような混乱をもたらすのでしょうか。
人の移動、物流がストップ
道路では火山灰が車の走行を困難にします。ある実験によると、10センチの火山灰で、車は走行不能になるとのこと。鉄道ではレールに積もった火山灰が、レールからの電気の通りを悪くします。信号や踏切が正常に作動しなくなるため、0.5ミリ程度の火山灰でも運行は停止されるらしい。
航空機も運行停止。ジェットエンジン内部で火山灰が固まり、エンジン停止のおそれがあるからです。
つまり、人の移動、物流はストップします。
混乱は交通機関のみにとどまらない
火山灰は、大規模停電や断水を引き起こします。また、屋根の火山灰が雨に濡れれば、過重による家屋の倒壊もあり得る。
火山灰が目の角膜を傷つけたり、吸い込むことでの健康被害も気にかかります。
もちろん、いつ富士山が噴火するなんて、だれにもわかりません。
でも、わからないからといって、無関心はいけない。なにが起きるのかを知っておくことが、対策への第一歩です。
(高橋)
ヘタ字のコラム
左利きのあなたへ、の巻
哲学者アリストテレス、相対性理論のアインシュタイン、発明王エジソン、進化論のダーウィン。神童モーツァルト、天才レオナルド・ダ・ヴィンチ、喜劇王チャップリン、20世紀最大の芸術家ピカソ。
時代はグッと下ってマイクロソフト創業者ゲイツ。
アメリカ大統領ではレーガン、ブッシュ(パパ)、クリントン、オバマ。
かれらの共通点はなんでしょう?
むかし、むかし「わたしの彼は左きき」というヒット曲がありましたよね。ある年代以上のかたは、覚えておられるでしょう。
その歌の影響で、右利きのわたしは左利きにちょっとした憧れをもったものでした。
左利きの割合は、およそ10%だといいます。つまり、少数派です。
それは、今に始まったことではありません。
150万年~200万年前と推定されるサルの頭蓋骨には、左側に傷のあるものが多いといいます。これは、人類が右手に武器を持っていたことを意味します。太古のむかしから、左利きは少数派でした。
少数派はいつの時代も不利。現に、今の世の中、ありとあらゆるものが右利き仕様です。
なので、左利きは、日常的に利き手以外の手(つまり右手)も使わざるを得ません。不便だけど、仕方ない・・・。
でも、じつはそれが人生へのチャンス。なぜなら、両手を適度に使うことで、脳が活性化するから。
人は、右手を使えば左脳が刺激され、左手を使えば右脳が刺激されます。両手を適度に使う左利きは、片方の脳しか使っていない(?)右利きと違い、両脳を刺激していることになります。それが独自の発想を生む。
独創力に限りません。直感、思考、記憶ぜんぶまとめてすごい。それが最新の脳科学でわかってきたといいいます。左利きの正体は「選ばれし10%の才能」を持つ、圧倒的少数派だったのです。
冒頭の偉人たちの共通点、もうおわかりですよね。そう、かれらはすべて左利き。
もうこうなったら、今からでも左利きになるしかないですかね。ン十年前、一度は憧れた左利きに。
(駿馬)
*このコラムは『すごい左利き─「選ばれた才能」を120%活かす方法─』(加藤俊徳・著)を参考にしました。
今月のことば
霧は晴れの前兆
── 2022.5.18ラジオの気象情報にて
大自然の法則は人生にも当てはまる。今がたとえ霧の中でも、憂うことはない。霧は晴れの前兆なのだ。今できることに専念しよう。
今月のすうじ
9.5%
私事で恐縮。うちの長男は左利き。一方、妻とわたしは右利き。右利き同士の親から左利きの子どもの生まれる確率が9.5%。右利き左利きの両親からは19.5%で、左利き同士なら26.1%。長男は右利き仕様の社会をいつも嘆く。でも、嘆くことなかれ。圧倒的少数派の左利きにしかない感性、それはきみのアイデンティティなのだ。
編集後記
先日息子がゲーミングパソコンを購入しました。ネットで初めて高額な注文をすることもあって一緒にみていたんですがほとんどをカスタマイズするので素人にはどれを選んだらいいのかほんとに難しかったですね。とにかく冷却装置が重要なことはわかり、ファンの仕様の選択だけでなくグリスというものを塗るかどうか等々。CPUに塗ると熱が放出しやすいらしいです。それでも寿命は短く高い趣味代ですが趣味が高じて自分でもパソコンが作れるくらいになってくれたらなんて思う親心も少々あります。
(田中)