Vol.174 2023年3月号
TOPICS
猫との穏やかな暮らしを
実家の保護猫
昨年、実家に帰省をしたら、キジトラの子猫が増えていました。母が知り合いに一匹だけお世話をしてくれないかと、頼まれて引き取ったとのことでした。
実家の保護猫はこれで6匹目です。母は元々犬派だったのですが、今ではすっかり猫の魅力にとりつかれています。特に今回の猫は赤ちゃんの頃から手塩にかけて育てたので、とてもよく懐いています。
呼べばニャーと鳴き、おもちゃを投げると持って来、家に帰ると尻尾を立てて出迎えてくれる姿はとても可愛らしく、たくさんの癒しを与えてくれます。私の娘も実家に帰省をした時は、毎日えさやチュール (猫のおやつ)をあげるのを楽しみにしています。
猫を飼うメリット
実家では、猫は重要な役割を担ってくれています。それは夫婦の会話を増やすということです。私の父は約25年間も単身赴任をしていたので、定年退職後に父と母、2人だけで住むのはかなり久しぶりのことでした。娘の私としては、大丈夫かなと少し心配をしていたのですが、猫がいることによって、自然と会話が増えているようです。今日あった猫の面白い行動を話したり、今猫達はどこで寝ているのか?えさはやったか?などと、確認しあったり、猫の話題は尽きません。スマホで撮った可愛い猫の動画や写真も送りあっているようで、私にもよく送られてきます。
猫を飼うデメリット
猫を飼うことによって、もちろん大変なこともあります。
餌代や砂代やトイレの掃除などはもちろんの事ですが、それよりも大変なのは猫優先の生活になってしまうことだと思います。
例えば、朝は毎日5時に起こされます。
猫は朝5時に父を起こしに行き、朝ご飯をせがみます。
家を長期間空けられないので、父と母、2人で旅行に行くことも中々できません。
猫の毛がたくさん落ちるので、掃除機をほぼ毎日かけるようになります。
猫との穏やかな暮らしを
ただ、猫優先の生活になることによって、自分達の生活が整ったり、夫婦の会話が増えたりと、実家の場合は猫を飼うことで良い影響のほうが大きいようです。これからも愛猫達に振り回されながらも穏やかな老後生活を過ごしてもらいたいと思っています。
(T2)
ヘタ字のコラム
映画「ゴッドファーザー」に学ぶ事業承継 の巻
昨年来、映画「ゴッドファーザー」がマスメディアで取り上げられる機会が増えています。1972年に公開されて、半世紀が経ったことによるものですね。
映画のあらすじを紹介しましょう。
マフィアのドンの三男マイケル。彼はマフィア組織を嫌い、堅気の生活を送っていたが、父への狙撃の報復に関わり、組織に身を置くことを決意する。
そんな中、後継者と目されていた長兄ソニーが抗争相手のマシンガンに倒れ、高跳び先から帰国したマイケルがドンの跡を継ぐ。父の死後、マイケルは敵対する組織トップの粛清を決意、実行に移す。同時に内部の裏切り者にも手を下す。
ひざまずく男たち。
新たなゴッドファーザーの誕生である。
そこには、もう堅気の生活を望んた青年の姿はなく、
マフィア組織の頂点に君臨するマイケルの姿があった・・・。
じつは「ゴッドファーザー」は事業承継の物語でもあるのです。
アレンジすると──
漬け物屋の三男よしお。彼は家業を嫌い、サラリーマン生活を送っていたが、父の病気を機に、父の会社への入社を決意する。
折りしも、後継者と目されていた長兄みきおも胸をわるくし、出張先から戻ったよしおが代表取締役になる。父の死後、よしおはライバル会社社長の皆殺しを決意、実行に移す。同時に社内体制の見直しにも着手する。
「あんじょう漬かりました」
新たな菜漬け親の誕生である。
そこには、もうサラリーマン生活を望んだ青年の姿はなく、
代表取締役としての自覚を持ったよしおの姿があった・・・。
中小企業の場合、事業承継の王道は、やはり縦のライン(親から子へ、子から孫へ)のように思えます。とはいえ、継ぐほうにしてみれば、不安はとても大きい。
外資系コンサルティング会社から老舗の家業を受け継いだ、事業承継の先輩の言葉を紹介しましょう。
───小なりといえども、長年の信用や取引基盤を活用できる立場は、新しい事業分野に転進するにしても、全くゼロから起業するよりも成功確率は高い。その過程では苦しいことも当然あるが、それを上回る充実感が必ずある───
(2018/4/10日本経済新聞「私見卓見」)
(駿馬)
今月のことば
仕事が来ないとすれば、その時間に何かやる。
絶えずやっていれば運が向こうの方からやってくる。
── やなせたかし(漫画家・童話作家)
今月のすうじ
596億円
大きなイベントの際、必ず目にする経済効果なる数値。それにはモヤモヤ感がつきまとう。それ本当?お祭り騒ぎに乗じた勝手気ままな試算じゃない? 閑話休題。596億円は、野球の国別世界一決定戦WBCで侍ジャパン(日本代表)が優勝したときのそれ。原稿執筆時は準決勝前。さて結果は?
編集後記
先月沖縄に行ってきました。到着時は風が強く、曇り。コートが必要な寒さで、やはり沖縄といえども冬か……と思っていましたが、ひとたび太陽が顔を出せば南国の本領発揮です。暑い。Tシャツ&サンダルな方も多く、街路樹や海面の色など、ふとしたところに南国っぽさを見つけられます。新発見は、車のナンバープレート。「A」や「Y」がたくさん!今まで気にしたことなかっただけなんですが、ぼーっとしてても気づく量のそれらに、さすが沖縄だなと思いました。関東も桜が咲き、だいぶ春ですね。花粉症がつらいです。
(T1)
* 掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*