Vol.153 2021年6月号

       
【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです

TOPICS

大正時代から続く会社

老舗和菓子屋ではありません。大阪の共和という輪ゴムの会社です。誰しも使ったことがある、あの箱に入った“オーバンド”という輪ゴムを作っている会社です。しなやかに良く伸びる品質の高さはもちろん、変わらないパッケージのデザインで広く浸透しています。しかし輪ゴムだけで何故そんなに長く続くことができたのでしょうか。

大正創業以来の社訓に納得

大正の創業以来変わらないというその社訓に掲げられているのが

 一、秩序ある共存共栄である事
 一、平和にして博愛を旨とする事
 一、仁義を重んじ公明正大なる事
 一、勤勉にして誠実なる事
 一、健康にして明朗なる事

なんだか言葉が難しくすっと入ってきません。でもこの社訓、役員や従業員の方々が心身共に穏やかに健やかにいられるように考えられていると思います。長く続くためには健やかでいることが大前提なのかもしれません。

社会の動きと共に

歴史の長い会社だけあって沿革も社会の動きと共に掲載されています。関東大震災からはじまるその沿革からは会社が辿ってきた道も平坦ではなかったことが想像できます。しかし景気の上昇時には工場を建設されたりと一世紀にわたる長い沿革は会社がどのように乗り越えてきたかよくわかり、見ごたえがありました。

社長もこの会社で長く働いてきた方

現在の社長はその会社で長く働かれている方のようですがそのメッセージからも引き継いだ経営理念などぶれることなく、愛社精神も伝わってきました。社訓や経営理念は会社にとって重要かもしれませんね。

(田中)

ヘタ字のコラム

人は「引き算」が苦手⁉ の巻

1枚の板が1本の脚でささえられています。もちろん、不安定。ぐらぐらふらつき、今にも倒れそう。
板のぐらつきを抑えれば、あなたは10,000円の報酬を手にすることができる。ただし、脚の追加にはお金がかかります。1本につき1,000円。与えられた情報は以上です。

さて、あなたが、ほかのだれよりも多く報酬を手にするにはいったい?

最善の答えは────「脚を外す」
これなら、脚を追加しないのでお金はかからない。

そんな手があったのか。盲点を突かれたような感じがします。なぜなら、多くの人は、脚を足す(増やす)ことを考えたはずだから。
人には無意識のうちに「足し算」でものごとを解決しようとする傾向があるといいます。でも、じつは、「引き算」という選択肢もある。1本の脚を「引き算」することで、板は安定するのだ!

* * *

企業改革のために、勇気をもって引き算を。こう提言する大学教授がいます。「引き算」が革新につながった例として挙げられるのが「ウォークマン」と「iPhone」。前者は録音機能を、後者はダイヤルボタンを「引き算」して大成功しました。
とはいえ「引き算」には勇気がいります。「足し算」よりも。だからこその勇気。

あなたの会社に、「引き算」すべきことがありませんか。
「引き算」によって、なにかを安定させる。こんな発想もときにしてみたい。

*2021年5月9日、日本経済新聞「EverydayScience」を参考にしました。

(駿馬)

今月のことば

過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。(中略)来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ。

── 「残り全部バケーション」(伊坂幸太郎著)より

今月のすうじ

13.6%

最新調査にもとづく空き家率。空き家率とはその名のとおり、住宅総数に占める空き家の割合。件数にして、およそ850万戸。特に増えているのは、借り手や買い手を募集していない「その他の住宅」で、つまり放置された空き家(いわゆる相続空き家が含まれる)。空き家率は、年々増加の一途をたどっており、今後もこの傾向はつづくと予想されている。

編集後記

クールビズ実施のおしらせ
当事務所では、9月までの間「ノーネクタイ等」のクールビズにて業務をさせていただきます。
T(時)・P(場所)・O(場合)をわきまえて、節度ある服装に努めますので、ご理解のほどよろしくお願いします。

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