Vol.152 2021年5月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
「題名プロ塾」に見たプロの凄味
日曜の朝に放送されている「題名のない音楽会」という番組が好きで、よく見ています。
世界で活躍するプロフェッショナルが、本気でプロを目指す人たちを直接指導する「題名プロ塾」という企画がすごいものでした。
受講生たちはかなりの上級者
講師は葉加瀬太郎氏、受講生5人も様々なコンクールで上位入賞するなどの経歴を持つ、優秀な人たちです。
当然、初見の課題もしっかりとこなすのですが、そこに投げられる葉加瀬さんのアドバイスがすごいのです。
それを受けた受講生たちの演奏がまた、驚くほど変わるのです。
クラシックの演奏と、プロに求められる演奏
受講生たちの演奏はどれも、クラシックの世界で積み重ねてきた土台の上に成り立っている、いわばお行儀のよい演奏です。
それに対して葉加瀬さんは、プロに求められるのはこういう演奏だよ、ということを、短い言葉で的確に伝えます。
最終的に選ばれた1名はプロデビューが決定
企画は3週にわたって放送され、最後に選ばれた一人は、葉加瀬さんのコンサートで晴れてプロデビューが約束されます。
レッスンを通して一貫して伝わってきた葉加瀬さんのメッセージは、「音楽を感じて」「音楽を楽しんで」というものでした。
それに即座に応える受講生の吸収の速さも含めて、とても見ごたえのあるものでした。
(山本)
ヘタ字のコラム
見せ方が9割⁉ の巻
■ くるま屋さんにて
A:「(300万円のくるま)5%お値引きしますよ」
B:「(同じくるま)15万円お値引きしますよ」
■ 某栄養ドリンクのCMにて
A:タウリン1g配合
B:タウリン1000㎎配合
■ 食べ放題の焼き肉屋さんにて
A:いくら食べても〇〇円
B:牛一頭食べても〇〇円
どれもAとBでは実質的に同じことをいっています。でも、感じる印象はかなり違う。
Bのほうが、お得感があるし(くるま屋さん)、効きそうだし(栄養ドリンク)、そそられる(焼き肉屋さん。ただし、肉嫌いの人、菜食主義者を除く)。
ようは、見せ方・表現のしかたの問題。それで売上も変わってくるような気がします。
どの会社にも「見せ方」に工夫ができるところはきっとある!
(駿馬)
今月のことば
うまくいったときは「ナイスショット!」
失敗したときは「ネクストタイム!」
── ショット後、タイガー・ウッズ(プロゴルファー)が自分に対して
今月のすうじ
15.6 %
東京商工リサーチ社調査による全国の「無借金企業」の割合(調査対象約2万社)。2年ほど前の前回調査に比べ、およそ9ポイントの減少です。もちろん、現下の社会情勢により、新たな借り入れをした企業が増えたことが原因。傾向は「西高東低」。なぜか九州四国地方の無借金率が高く、北海道のそれがダントツに低い。
編集後記
DeNA vs 巨人
我が家では息子がDeNA、夫が巨人ファンです。こうなると親子の仲がうまくいかないかと思いきや基本は野球好き。お互いの球団の試合速報をチェックし、つつきあって楽しそうにしています。実は私の亡き父は大がつくほどの巨人ファン。この場にいたら、たとえ孫でもアンチ巨人には容赦なかったんじゃないかと。
(田中)