Vol.149 2021年2月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
令和3年分の確定申告からふるさと納税の申告が簡素化されます
確定申告でふるさと納税の寄附金控除を受けるには寄附先の地方団体が寄附の都度発行する「寄附金の受領書」の添付が必要でした。何ヵ所も複数回寄附する方には受領書の保管が負担となっていましたが、令和3年分の確定申告からは受領書に代えて“特定事業者”が発行する年間寄附額が記載された「寄附金控除に関する証明書」が添付できるようになります。
特定事業者とは
ふるさと納税を今まで行っていた方やテレビのCMでご存知の方もいらっしゃると思いますが、インターネットでふるさと納税ができるサイトを運営している国税庁長官が指定した事業者です。現在指定を受けているのは「ふるなび」、「さとふる」、「楽天ふるさと納税」、「ふるさとチョイス」を運営する4事業者です。
「寄附金控除に関する証明書」は電子データも提供される
提供された電子データはe-Taxを利用して確定申告します。また、国税庁が提供するQRコード付証明書等作成システムで読み込み、これをプリントアウトした書類を確定申告書に添付して申告する方法も想定されています。
ふるさと納税ワンストップ特例制度は継続
確定申告が不要な場合で5団体以内の寄附であれば受けられる”ふるさと納税ワンストップ特例制度”は今まで通り継続されます。確定申告は不要ですが、ふるさと納税をする際にワンストップ特例の申請書の提出は必要です。ただし、医療費控除などを受けるために確定申告をするとワンストップ特例の申請が無効になってしまいます。その場合には確定申告でもふるさと納税(寄附金控除)を含めて申告します。
(田中)
ヘタ字のコラム
学び直しのすすめ、の巻
“リカレント教育” なる言葉を聞いたことがありますか。ちょっとピンとこないですよね。
「学び直し」「生涯学習」といった意味合いだそうです。
リカレント教育には、収入アップの効果があるといいます。新聞記事にありました(2021年2月4日、日本経済新聞)。
*リカレント教育と表現すると、ピンとこないうえ、受け身の印象になるため、以下「学び直し」とします。
◆ ◆ ◆
学び直しには、5つの類型──公的職業訓練、OJT(オンザジョブトレーニング。職場内訓練)、オフJT(社外勉強会などでの研さん)、自己啓発(自習、留学)、副業──があるんだとか。
記事によると、その中でも、オフJTで学び直しをした人では、1割以上収入が増えた人の割合が半数近く(45.7%)にも上ったといいます。
もちろん、収入アップだけが学び直しの目的ではないはず。でも、大きな動機づけにはなりますよね。
しかも、過去1年間に学び直しをしている人の割合は、13%程度。まだまだ少数派です。
ということは、やっていない人との差は、今後ますます増える可能性がある⁉
◆ ◆ ◆
どなたのどの本だったかは忘れたけれど、勉強のコストパフォーマンスはあらゆることの中で最高だと読んだことがあります。
知識が身につき、収入アップの道も開ける。やるしかないですよね、学び直し。
(駿馬)
今月のことば
失敗を覚悟すると、心は軽くなる
── ジェフ・ベゾス(Amazonの創業者)
今月のすうじ
2 億円
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手がもたらした経済効果。シーズンチケット、関連グッズの売れ行きやファンクラブの会員増などによるもの。8年ぶり、バリバリの現役メジャーリーガーの日本復帰です。まだまだこれだけでは収まりそうにない?
編集後記
2月7日は、自宅からダイヤモンド富士がみられる貴重なチャンスでした。
天気も良く、楽しみに待ち構えていたのですが、油断している間に沈んでいました・・。
首都圏でも広い範囲で年に2回、ダイヤモンド富士のチャンスがあります。
我が家からは次回は11月3日前後、祝日なので次こそは見逃さないようにしたいです。 晴れますよーに。
(山本)