Vol.142 2020年7月号

       
【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです

TOPICS

書面・ハンコ・対面削減へ

政府と経済4団体は7月8日、「書面・押印・対面」を原則とした行政手続きやビジネス慣習の転換に向けた共同宣言を発表しました。
経済4団体からの強い要望などを受けて、今年4月に安倍首相が法制度や慣行の見直しを関係閣僚に指示していました。

テレワークの妨げになっている

在宅勤務などテレワークを推進する中で、現場では押印のために出社を余儀なくされるなど課題がありました。
政府と経済団体はメールや書類の電子化、電子署名などで代用でき、必ずしも押印や対面手続きが必要ない作業が残っているとしています。

「押印についてのQ&A」

共同宣言に先立って先月19日、内閣府・法務省・経済産業省は連名で押印に関するルールなどをまとめた「押印についてのQ&A」を発信しました。
押印に関して民事訴訟上の扱い、効果とその限界などが整理されています。

ハンコがなくても契約の効力に影響は生じない

「契約は当事者の意思の合致により成立するものであり、書面の作成及びその書面への押印は必須ではありません。」これ自体は当然のことを言っているにすぎませんが、文書では更に「不要な押印を省略したり、押印以外の手段で代替したりすることが有意義だ」と踏み込むなど、脱ハンコに向けた意思を感じる内容になっています。

電子契約は印紙税がかからない

文書に対して課税される印紙税は、電子契約では課税されません。
とはいえ約1兆円の税収がある印紙税ですから、今後電子契約が一般的になれば、その扱いには議論がありそうです。

(山本)

ヘタ字のコラム

偽メールにご注意を!の巻

GAFAという言葉(?)聞いたことありますよね。グーグル(G)アップル(A)フェイスブック(F)アマゾン(A)の頭文字でGAFA。言わずと知れた世界を席巻しているアメリカ超巨大IT企業の呼称です。
先日、GAFAの一角、南米にある世界最大の川にその名を由来する会社、もとい、その会社を装ったところからメールが届きました。

いろいろ書いてあって、ログインボタンが用意されています。もちろん、偽メール。いつもならすぐに削除するところ、あまりにも一生懸命書いてあるので、読み進めると、なんと! こんな一文が。いわく。

───商品が発送される前にちょっと伺いしたいんですが、あなたの操作はリスクを引き起こし、アカウントは24時間停止されました───

「ちょっと伺いしたい」が「ちょっとお伺いしたい」の間違いなのはご愛嬌として、顧客に通知をする文書で「ちょっと伺いしたい」はないよなぁ。こう思いますよね。街中で道を尋ねているわけじゃないのだから。たとえその前段でもっともらしいことが書かれてあったとしても、「ちょっと伺いしたい」がすべてをぶち壊しています。
しかも、ちょっとお伺いしたいらしいので、なにかお伺いしてくると思いきや、その後なに一つお伺いされず。

偽メールにはご注意を!

※【問】に対する答は、この号のどこかに忍ばせておきます(答は明らかですが・・・念のため)。

(駿馬)

今月のことば

努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうじゃない。

── イチロー

今月のすうじ

215社

民間調査会社の調査による、事業承継においてM&Aを選択した中小企業の数(2019年)。母数は10万5942社。割合にすると0.2%。つまり、親族や従業員が承継せず、外部に会社を売却するのは、まだまだ中小企業ではレアケース。ただし、後継者を選び、その了解を得るまでにはそれなりの時間がかかる(3年以上とのデータあり)。社長の高齢化という大きな流れの中では、今後、M&Aによる事業承継が存在感を増すはず。

編集後記

久しぶりにビュッフェに行きました。予約制で人数制限してやっているとのことでしだが、入口での検温+消毒だけでなく、ビニール手袋を渡され、食べる時以外はマスク着用。肝心の料理はその場で焼いてくれるお肉以外は一口サイズのパック入り。店員さんも入口に一人のみ、片付けもセルフ、徹底していて感心しました。

(田中)

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