Vol.137 2020年2月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
2020年度実施予定のマイナポイント事業
2019年10月に期間限定で始まったキャッシュレス・ポイント還元事業がありましたが、2020年度はマイナポイント事業が実施予定となっています。マイナンバーカードとキャッシュレス決済サービスを紐づけ、チャージや購入額に応じてポイントが付与されるというものです。マイナンバーカードの普及と消費活性化が目的となっています。
マイナポイントの付与率は
チャージ額または購入額の25%で、上限5,000円となっています。キャッシュレス決済事業者を通じて付与されます。このポイントは買い物等に利用することが出来ます。
マイナポイント事業への申し込みは2020年7月から
現段階では2020年7月からマイナポイント事業への申し込み、9月からポイントの付与とポイントの買い物への利用が開始される予定になっています。
まず、マイナンバーカードの取得が必要
そもそも、マイナポイント事業へ申し込むためにはマイナンバーカードを取得する必要があります。ポイント申し込み時期にはカード申請が混み合い通常よりも時間がかかることも考慮しなければなりませんね。
国が買い物履歴を把握することはできません
マイナンバーと決済サービスが紐づけされると何をいつ買ったか、全てオープンになってしまうのではないかと不安になりますが、総務省のホームページでは“国が買い物履歴を把握することはできません”とうたっています。また、買い物の際にマイナンバーカード自体は使用しません。ただし、今回はクレジットカード決済は含まれず、チャージ式の決済のみが対象となるようです。
(田中)
ヘタ字のコラム
ごみ袋は非課税(?)の巻
指定ごみ袋は、非課税ってレシートには書いてある
先日、ある会社でこんなことを言われました。
「町田市の指定ごみ袋って消費税かからないんですね。レシート見たら非課税って書いてありました。いままでまったく気がつかなかった」
うむ。そのような話は他の会社でも聞いたことがあります。わたしが記憶をたどっていると、つづけて「いままでずっと消費税がかかる処理をしてました。これから非課税にすればいいですよね。過去のことは税務署には黙っておけばいいですよね」
その会社は、ごみ袋代には消費税が含まれているとして、税務署へ納める分から控除していたわけです。でも、ごみ袋代に消費税はかからないとすると、その処理は間違い。つまり、いままで何年も納税額が過少だった・・・。今後は改めます。だから、いままでの過少申告分は気にしなくていいよね。とこういうわけです。
そう。金額も少ないし、気にしなくても・・・ではなく、市指定のごみ袋代には消費税はかかります。
ごみ袋に消費税がかかります
それ市指定のごみ袋代には消費税はかかります。一方、レシートに書いてある非課税も間違いではない。
じつは、ごみ袋の消費税は、買ったときはかからなくて、それを使ったとき──ごみを入れてごみ収集所に出したとき──にかかる。これがごみ袋をめぐる本来の課税関係なんですね。
でも、本来の処理をするには、ごみ袋を一枚一枚管理し、いつ使ったかを記録しなければなりません。これはちょっと(だいぶ?)非現実的です。そこで、ごみ袋のように、継続的に使うもので、年間に買う量もほぼ一定。そういうものについては、買ったときに消費税がかかる処理も認められているんですね。
つまり、その会社の今までの処理に間違いはありません。税務署に黙っておく必要はありませんよ。
同じような考え方では、切手も同じ。切手もレシートには非課税と書いてあります。でも、ごみ袋同様買ったときに消費税がかかる処理でOKです。
(駿馬)
今月のことば
勉強に終わりはない。ビジネスマンよ、勉強を続けよう。
── 「「超」勉強法」(野口悠紀雄)より
今月のすうじ
25%
国家公務員のマイナンバーカード取得率。びっくりするほどの低率ですね。取得率100%の省庁(内閣法制局、会計検査院、公正取引委員会)がある一方、最低はなんと文部科学省の11.7%! 国の目指すところは、もちろん全員取得。ちなみに町田市の取得率はおよそ18%です(市の職員のみではなく、市全体の割合)。
編集後記
冬の大三角の一つ、オリオン座のベテルギウスが、急速に暗くなり続けています。
ベテルギウスは既にその内部のエネルギーをほぼ使い果たしており、超新星爆発が近いのではないかと話題です。
地球との距離は約642光年、光が届かないだけでとっくに爆発したのかもしれないし、100万年後かもしれない、そこは宇宙の時間軸です。
(山本)