Vol.131 2019年8月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
“脱ペットボトル”無料給水スポット設置へ
酷暑が続き、ペットボトル飲料の消費が多くなるとペットボトルの処分も負担に感じます。
世界でプラスチックごみ対策が求められている中、このペットボトルを削減できるとアメリカやイギリスなどでは無料給水スポットが設置されてきましたが日本でもようやく、無料給水スポット設置の動きが広がりはじめました。
ヒルトン名古屋の「ウォーターステーション」
こちらのホテルでは24時間、水道水をホテルがさらに浄化したものをカフェで給水してくれるサービスがあります。無料給水される水はほとんどが水道水ですが、場所の雰囲気も相まっておいしくいただけそうです。
名古屋市では無料給水スポットに関する実行委員会をつくり、ほかにも給水機の設置などが行われています。
2021年度末までに全国5000カ所以上が目標
無料給水スポットの普及を推進している市民団体では東京五輪・パラリンピック会場周辺や観光地を中心に、2021年度末までに全国5000カ所以上の登録を目指しています。
無料でなくてもマイボトルで
象印のホームページではマイボトルに給茶してくれる全国のスポットを紹介しています。また、各自治体でもマイボトル対応店舗の紹介を行っており、町田市ではスターバックスコーヒーなど主だったコーヒー店などをはじめ“マイボトルOK店”のステッカーが貼られている店舗が対象で、数十円程度の値引きが受けられる場合もあります。
以前少し話題になったマイボトルですが、対象店舗がわかりやすくなり利用しやすくなっています。
無料の水道水に多少抵抗はあるものですが、マイボトルの利用は積極的にしていきたいですね。
(田中)
ヘタ字のコラム
消費税トラップにご注意を の巻
10月1日、いよいよ消費税率が10%になり、同時に複数税率の時代がやってきます。
店長曰く。「日々、消費税率が上がったことを実感しているよ」
前回、消費税率が5%から8%になったとき。あるお店の店長さんがこんなことを言いました。「日々、消費税率が上がったことを実感しているよ」
そのお店では、毎日の売上金をその都度、銀行口座に入金しています。その入金する金額が以前より多くなった。それによって、消費税率のアップを実感したというわけです。
とくに客数が増えていないとしたら、入金が多くなったその理由は消費税率がアップしたことにほかならない。これが、その店長さんもした正しい理解ですよね。ところが──
消費税トラップにご注意を
ところが、ここに罠がひそんでいます。
消費税の罠。その名も消費税トラップ。
消費税トラップにひっかかると、お金に余裕ができたと錯覚してしまいます。入金が多くなったのは、消費税率が上がったのが理由。でも、前よりも通帳の残高が増えると、業績がよくなった、お金に余裕ができてきたと錯覚してしまう。よし! その余裕資金で、前から欲しかった〇〇を・・・。
その錯覚と計画は、危険です。その余裕は一時的なもので、確定申告のときは以前より多くの消費税を納めなければなりませんから。
そんな消費税トラップをとくに気をつけたいのが飲食店です。今回の税率アップから複数税率になります。飲食店は仕入(=飲食料品)は8%で、売上(=外食)は10%。つまり、8%で仕入れて、10%で売るわけです。
10%で仕入れて10%で売る他の業種に比べて ”最近お金に余裕ができた感” は大きくなる。でも、客数が増えているときは別にして、その余裕資金は、納税のために備えておくべきもの。
10月からは、消費税トラップに要注意を。
(駿馬)
今月のことば
他人にどう言われようが、他人にどう見られどう評価されようが、
たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。
── 「裸でも生きる─25歳女性起業家の号泣戦記─」(山口絵理子)より
今月のすうじ
5300社
世界の上場企業のうち、ゾンビ企業の数(全体の20%)。日本に限れば、109社(全体の3%)。でも、ゾンビ企業とはいったい? ゾンビ企業とは借金の利息を利益で賄えない会社をいうらしい。つまりは、営業利益がプラスで経常利益がマイナスの会社。死に体で活動している会社ということでゾンビか。はじめて知りました。
編集後記
台風10号(クローサ)が日本の南海上を進んでおり、お盆休みの日本列島を直撃しそうです。
台風には番号とは別に、予め用意された140個の名前があり、年間発生数から計算すると概ね5年で名前が一巡します。
クローサはカンボジア語で鶴の意。まだ発生していない14号には、日本語のカジキという名前が用意されています。
(山本)