Vol.129 2019年6月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
進んだレンタサイクル
以前から地球環境悪化防止に自転車の利用が望まれ、観光地などではよく見かけたレンタサイクルですが、環境省の“Smart move(スマートムーブ)”というさまざまな移動手段を工夫しようという取り組みに沿う形で通勤通学や買い物で利用するような身近な駅でも開始されています。
町田市では複数の駐輪場どこで返却してもよい
町田市では社会実験の段階ではありますが、スマートフォンアプリを使って、どこで借りて、どこで返すか予約して利用します。市内の公園や観光施設などにも設置され、市内の回遊性向上を目指すとともに放置自転車を減らす狙いもあるようです。現在の利用料は15分60円、1日1000円となっています。
相模原市は長時間の利用でも格安
相模原市では二駅の駐輪場のみ行っていますが、定期利用1か月で3000円(学生なら2000円)で連続利用が最長72時間まで可能です。普通に駅近隣の駐輪場を借りた場合の1か月の賃料と変わらないですね。
観光でもラクラク電動アシスト付き自転車
横浜市内は観光地が点在し、サイクルポート(駐輪場)も多く設けられていますが横浜市内は坂道も多い。レンタサイクルでは電動アシスト付き自転車を借りることが出来るのも魅力です。
東京オリンピックでは交通インフラとして
チケットが当たるかどうかはわかりませんが、交通手段の一つとしてレンタサイクル(シェアサイクル)を利用する可能性はありそうですね。利用するにはどこでも事前登録が必要です。
(田中)
ヘタ字のコラム
消費税率は上がる! の巻
消費税は上がる“予定”ではない
消費税率は2019年10月から10%に上がる予定です。
予定です───マスコミの記事でもそのような書き方が多いようですし、私もこの「前略 社長様」でそのような書き方をしてきました。でも、もうやめましょう。そのような書き方をするのは。
上がる予定ではなく、上がります。
そもそも、法律で決まっているんだから、“予定です”というのは、おかしいともいえる。毎年の税制改正では、与党の税制改正大綱が発表されたら、法律案が審議される前からそれはもう確定事項。対して、消費税率は上がることがちゃんと法律できまっているわけですから。
法律できまっていることを別の法律で上書きして、なしにする。こんなことが頻繁にあるようでは、混乱するばかり。前にきめたあの法律は何だったの?ということになりますよね。
税率アップ、これだけの理由
最近、景気の先行きには不透明感が漂い始め、すこし前には首相の側近が、消費税率アップの延期を示唆する発言をしちゃった(その後、個人的な見解であり、政府の意向ではないと訂正したようですが)。
私たちの記憶の中では、過去2度の延期の印象は、やはり強い。そんなあれこれで、妙な空気があるのはたしかだけれど、10月には上がります。
過去、延期がきまった時期は、最初が予定の11か月前で、2回目は予定の10か月前。今回は、すでに4か月を切っています。2度とも、延期をきめる前には、景気を判断するための公的な会議が開かれました。今のところ、今回はそういった類の公的は会議はないようです。
政府や、与党のえらい人たちも「延期は絶対にない」「必ず引き上げる」との発言をしています。税率アップ後の景気落ち込みを防ぐための対策もバッチリらしい。
民間は、設備投資やらシステム変更やら準備に相当な時間とお金をかけています。今さら延期では、ふたたびの準備を始めなければならない・・・
消費税率は10%へ。
(駿馬)
今月のことば
神明はただ平素の鍛錬につとめ戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安んずる者より直ちに之を奪う。
古人曰く。勝って兜の緒を締めよ、と。
── 「連合艦隊解散の辞」より
今月のすうじ
96%
ふだんの支払方法の「現金」割合。決済界の主役はまだ現金のもよう。一方、脱現金、キャッシュレスの世界に目を向けると、主役はいまのところクレジットカード。今後台頭が予想されるスマホ決済は、いろいろあり過ぎて、それが普及を妨げるのではとの見方も。
編集後記
6月7日に関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。
暦の上では、梅雨入りの日はそれとは別にあります。
梅の実が黄色く色づく頃を示す「入梅」は、現在でいうと6月11日頃、気象情報の発達していない江戸時代、田植えの時期を決めるうえでの目安として設けられたのだと考えられています。
(山本)