Vol.128 2019年5月号
目次
* 【アーカイブ記事】掲載されている情報や制度は、各号の発行当時のものです*
TOPICS
Happy New Era!
長い連休のあいだに元号が変わり、平成から令和になりました。
耳なじみのなかった「レイワ」という響きにも、ようやく少し慣れました。
昭和から平成のときとは違い、街が明るくお祝いムードであったことが印象的でした。
新年とも違うこの切り替わりをなんと表現するのかと思っていたところ、表題の「Happy New Era!」という表現はとてもよいなと思いました。
「新しい時代おめでとう!」
書類は(可能な限り)西暦に一本化します
平成の時代、和暦から西暦に変換をするには下二桁から「12を引く」というような覚え方をしていた方も多いと思います。
令和においては和暦に「018(れいわ)を足す」と西暦に変換できるので、語呂として覚えやすくはありますが、これ、ほんとうに煩わしいのですよね。
会計事務所は役所に対して書類を提出することも多いため、業務においてはどうしても和暦を使う必要がありますが、そうした最低限の場合を除いて、資料などに使う日付を今後は西暦に一本化することに決めました。
10連休の経済効果
さて、今回の10連休、プラスの経済効果からマイナスの経済効果を差し引いた純額が2兆円に上るとの試算が、関西大学から発表されていました。
金のかからない景気対策として定着するのではという意見もある一方、世論調査では連休が「うれしい」と答えた人が35%なのに対し「うれしくない」と答えた人が45%に上るなど、立場による温度差が浮き彫りになりました。
長距離ドライブで山形へ
私自身は、前半はゆっくり休み、比較的落ち着いてきた連休の最後に山形・福島へ車で行ってきました。
米沢市から西へ30キロほどの場所にある白川湖では、山から流れ込む大量の雪解け水で今の時期にだけ見られるという水没林に新緑が芽吹き、とても美しい景色を見ることができました。
(山本)
ヘタ字のコラム
遺産が同じで税金がちがう(?) の巻
ドラマや小説で、遠い親戚から思わぬ遺産が入ってきて人生大逆転・・・こんな展開ありますよね。都合よすぎるんじゃない? そう思いますけど、もし、そうなったらそうなったで確実なことがあります。
それは、遺産には相続税がかかるということ。そう、遺産には税金がかかるのです。なんだか、急に現実に引き戻されたような気がしますね。
ここに、同じ時期に同じ金額の遺産を取得した二人がいます。
当然、相続税は───同じはず。そりゃそうだ。取得した遺産の額が同じなんだから、税金だって一緒でなきゃおかしい・・・
と、こう考えるのがふつうです。でも、じつは同じとは限らないんですね。
相続税では、いったん遺産全体に対する税額を出します。そのうち各人が負担する分を、取得した割合に応じて各人に割り振る。そんな計算をするため、遺産1億円の中から取得する1,000万円と、遺産5億円の中から取得する1,000万円では税金がちがってくるのです。
取得した遺産が同じなら、同じ相続税にしよう。取得した遺産に応じた相続税にしよう。こんな議論が以前はよくありました。ただ、最近はすこし下火です。
でも、またぞろそんな議論が出てくるかもしれません。相続税は、数年前の大改正でだいぶ身近な税金になりましたから。
(駿馬)
今月のことば
猿にいわせれば調略にしろ合戦にしろ、つねに五分の無理がある。しかしその無理を踏まなければのぞむ果実は得られない。
── 「新史 太閤記」(司馬遼太郎著)から
*猿とは、もちろん太閤秀吉のことです。
今月のすうじ
20 万円
日本企業で初めて売上高が30兆円を超えたトヨタ自動車の「1台あたり利益」。他のメーカーでは──、ベンツ・BMWが約40万円~50万円。フォルクスワーゲンが約11万円。ゼネラルモーターズが約5万円。高級車はやはり利益も大きいようで。
編集後記
10連休、遊びに行く観光地探しに年の差を感じました。
(私)“滋賀県_観光”
(娘)“滋賀県_インスタ”
当然、娘の案が採用となり、現地へ行ってまた驚き!スマホ片手に写真を撮る人の数の多いこと。たしかにジブリ映画の世界を彷彿とさせる建物はとても素敵でした。ラコリーナ近江八幡オススメです。
(田中)