Vol.125 ドーナツは「○○○」に負けた
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ドーナツは「○○○」に負けた
先日ネットで読んだ記事に、おもしろい切り口の考察があったのでご紹介します。
経営戦略コンサルタントの鈴木貴博さんが講談社のマネー現代に寄せた記事で、ドーナツの思わぬ競争相手について書かれていました。
様々な企業が参入したが・・
ドーナツの話題といえば、2006年に日本に上陸したクリスピー・クリーム・ドーナツは、一大ブームを巻き起こしました。
2015年、コンビニコーヒーブームに乗ってコンビニ各社がレジ横にドーナツを展開したことは記憶に新しいでしょう。
しかしコンビニレジ横のドーナツは姿を消し、クリスピー・クリーム・ドーナツも、日本撤退を囁かれるほどに勢いをなくしてしまいました。
王者ミスドも危機的状況
全国に1000店舗以上を展開するミスタードーナツも、2013年3月からの5年間で店舗数は2割、売上は3割と減少に歯止めがききません。
限られた牌を奪い合ってしまったということもあるのでしょうが、なぜここまでの状況に陥ってしまったのでしょう。
コーヒーを持つもう片方の手にあるもの
鈴木さんは、ドーナツ人気衰退の理由にスマホを挙げます。
片手にコーヒー、片手にドーナツのNYスタイルは、今や片手をスマホに奪われてしまいました。
明治のカールや森永チョコフレークが販売終了になったのも、スマホの影響だったのではないかといわれています。
指先が汚れるお菓子はスマホ操作に支障をきたすから今は敬遠されるのだとか。 なるほどちょっとおもしろい、説得力のある視点です。
(山本)
ヘタ字のコラム
売掛金は多いほうがいい(?) の巻
■■■売掛金はこれからもらえるお金。多いほうが気分がいい(?)
多くの会社にあるもの。それは、売掛金。売掛金とは、売上代金の未回収金のこと。
売ったけど、まだもらっていない。これからもらえるお金。それが売掛金です。売掛金は会社の資産になります。
ということは・・・売掛金は多いほうがいいですよね。だって、資産だから。お金がもらえる権利だから。売掛金があれば、将来お金がもらえる。将来もらえるお金は多いほうがいい。多くなっていけば気分がいい。こう考えるのは自然かもしれません。でも──
もし、あなたの商売が、払ってからもらう商売だったらどうでしょう。典型的にはモノを売る商売です。買って(払って)から、売って代金をもらう商売。
■■■売掛金が多くなると商売が続かない
そういった商売で、売掛金が多いのはいいことでしょうか。
売掛金があるということは、その裏で支払いのためのお金が要るということ。買ったモノを売るんですからね。んっ? 支払いはいつでしたっけ? そう、お金をもらう前でしたね。つまり、まずは払うお金をどうにかしなければならない。
そこはまあなんとかしても、商売が回り始める中で、徐々に売掛金が多くなってくると──先行する支払いに追われて、お金が続かなくなります。お金が続かなければ商売が続かないじゃないか!
くわえて、売掛金は ”絶対に間違いなく” もらえるとは限らない。相手方の倒産などでもらえなくなるなることだってあります。売掛金が多いとそのリスクは高まる。
売掛金はお金をもらえる権利。こう考えるとあったほうがいい(あるいはあったっていい)ように思えます。でも、そうではないようでした。会社の売掛金は多くないほうがいいんですね。
*もらってから払う商売もあります。たとえば、バナナのたたき売り。バナナ代は業者からの仕入れで後日の支払い。でも、売上代金はその場でもらう。商売のありようでいえば、バナナのたたき売りが理想?
(駿馬)
今月のことば
こまらない生き方なんか絶対ないんだよ。
そして、こまるのは絶対おわるんだよ。
── 「ぼのぼの」(いがらしみきお)から
今月のすうじ
410万ha
全国で所有者不明土地の面積。原因のひとつは相続登記が任意であること。義務でないので、名義がそのままでもお咎めなし。外部からは誰のものかはっきりせず、数代経てば相続人が増えて収拾がつかなくなることも。とりあえず相続登記が義務化されるようだけど・・・ところで、410万haって東京ドーム何個分?(東京ドームどころか、九州全県を上回る広さだそうです)
編集後記
節分の福豆、もったいないと我が家では撒かずに食べるだけですが、何故かこの福豆が大好きな子供達。毎年、祖母にわけてもらっています。福豆は健康を願って年の数より1個多く食べるという説もありますが数にはこたわらない方も多いとか。健康を願って食べれば、数は気にしなくてよいということにしています。
(田中)