Vol.108 将棋界の新星、藤井四段が強くなったわけ

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将棋界の新星、藤井四段が強くなったわけ

昨年10月に14歳2ヶ月と最年少でプロ棋士となった藤井聡太四段。史上初の29連勝という鮮烈なデビューを飾り、将棋界を沸かせました。

どうやってその強さを身につけたのか、それは、詰将棋を解くことと、自宅のパソコンに入れた将棋ソフトとの対局だと言います。

ハイブリッドな棋士

詰将棋は、集中力、深く読む力や読みの正確さを養う昔からあるトレーニング法です。また、コンピュータ将棋は今やとてつもない強さを持ち、人間がなかなか思いつかない手を指してきます。

AIとの対局を重ね、AIらしい手を多く学んだ、いわば人とコンピュータ両方の棋風を持つハイブリッドな棋士と言えるように思えます。

コンピュータ将棋の進歩

コンピュータ将棋が普及し始めたのは1980年代中頃のことです。当時は、アマチュアの初級者でも勝てる、つたないものでした。しかし、昨今、コンピュータ将棋の進歩は凄まじく、今年行われた人間とAIとの対局では、現名人の佐藤名人がAIにストレート負けを喫しています。

棋士の中では、もはやコンピュータ将棋は戦うものではなく、新しいアイデアをくれる共同研究者のようなものだと考える傾向が生まれています。

将棋の魅力は色あせない

AIに敵わないからと言って、人同士の将棋の魅力が失われるわけではありません。研鑽を積んだ棋士が選択肢に迷い、葛藤しながらも指し進めていく対局を観戦するのには、やはり、色あせない魅力があるでしょう。

AIとの共存

将棋界だけでなく、様々な分野にAIが根付くのも、もはや遠い未来ではないと言われています。こうした将棋界とAIとの関わり方を参考にするのは、将来、AIとの出会いがあった時に、ひとつ、考えるためのヒントとなるのではないでしょうか。

(和﨑)

ヘタ字のコラム

アンティークコイン人気。その裏側にあるものは・・・、の巻

■■■アンティークコイン人気の裏側にあるのは〝資産隠し〟(?)

アンティークコインとは、おもに100年以上前にヨーロッパなどで発行された硬貨。つまり、古銭。そんなアンティークコインの人気が最近になって上昇、取引価格が高騰しているのです。そのわけは、富裕層の投資対象になってきたこと。そして、さらにもうひとつ別の理由が──、

それは〝資産隠し〟

金(ゴールド)は売ったときに税務署に報告がいく仕組みになっています。
売ったということは、持っていたということで、つまり金は持っていたことがわかるのです。

それに対してアンティークコインには、買ったときにも、売ったときにも税務署に報告がいく仕組みがない。表に出にくいんですね。まして、現金で売買したとすると本人以外のだれかがその存在を把握することは非常に困難。

おまけに、物理的にも隠しやすい。なんていっても古銭です。小銭入れに入れておいても、知らない人にはわからない(←アンティークコインを小銭入れで保管することの是非は置いといて)。

そんなこんなで、いろいろが(税務署にとって)わかりにくいアンティークコインは〝資産隠し〟に向いているというわけ。

■■■〝資産隠し〟目的の収集などゆめゆめなさらぬよう

しかし──、コインに裏表があるように、ものごとにも裏があれば表がある。
その存在を把握することが困難ということは、裏を返せば、家族にもわからないといえるわけで。

せっかく家族のためをおもって財産をアンティークコインに代えておいたのに、あぁ、なにも知らない奥さんは小銭入れに入ったアンティークコインを二束三文でリサイクルショップに売ってしまいましたとさ。こんな悲劇もなきにしもあらず。

アンティークコインをつかっての資産隠しには、税務署も目を光らせ始めたそうです。
あくまで、アンティークコインは「歴史とロマン」を味わうためのもの。〝資産隠し〟目的に収集など、ゆめゆめなさらぬよう。

(駿馬)

今月のことば

木は森に隠せ、って言うだろ。

失敗は大失敗に隠すんだ。


※高価なコインは小銭入れに隠せ

「陽気なギャングの日常と襲撃」(伊坂幸太郎著)から。

今月のすうじ

34.9% 2017年7月のネットショッピング利用世帯の割合。右肩上がりに伸びてきて、過去最高を更新。

おもちゃ小売り大手のトイザラス、衣料品チェーン大手のギャップの苦境が伝えられています。どちらも背景にあるのはネット通販の雄、アマゾンドットコムの存在。この流れはもう止められない(?)

支出の内訳で伸び率が高いのは、自動車関連品(前月比124%増)、出前(同80%増)、旅行関係(同21%増)。分野は多様なようです。

編集後記

気になるお店「ゆで太郎」をご紹介いただいたので、早速先日のお休みの日に行ってきました。自販機で食券を買うところとメニューまでは富士そばや箱根そばと変わらないような気がしましたが、店内に入るとなんと正面に“製麺室”が!打ちたてをいただけるようです。

冷たいお蕎麦とミニ丼セット550円にしましたが、細めだけれど、コシが強い麺がおいしく、このお値段でこの味なら大満足です。休日とあって家族連れも多く満席でした。

(田中)

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