Vol.098 あなたの“ふつう”をあつらえます
◎今月のことば
大丈夫だ。心配するな。なんとかなる。
一休宗純(室町時代の僧。とんちの一休さん)
TOPICS
あなたの“ふつう”をあつらえます
なんだか短編小説が一本できそうな引き込まれるコンセプトを掲げるのは、神保町にあるわずか10席ほどの小さな食堂、名前は「未来食堂」といいます。
ちょっとした融通がきくお店
「誰がいつ頼んでも同じものを提供する」「メニューが多ければ多いほど、お客様の好みに合った食事を提供できる」といった飲食業界の常識とはまったく異なる発想から、未来食堂はスタートしました。
「来店したお客と真正面から向き合い、“その人にとって”良いものを提供する」現在の飲食業界では仕入れや仕込みの問題から困難とされている、一人ひとりに合わせたサービスを、未来食堂は大切にしています。
メニューは日替わりで一種類のみ
週の終わりにきたお客さんと、次週のメニューを決めているそうです。
加えて夜はプラス料金で、その日の食材の中から、気分や好みに合わせたおかずをあつらえてもらうことも可能です。
飲食業をオープンソース化したい
未来食堂はその思想からノウハウ、そしてなんと事業計画書や月次決算まで、すべてをWebで公開しています。
飲食業のオープンソース化という発想は、エンジニアという経歴を持つ店主の小林さんならのものですが、行動に移すには勇気が必要であったことと思います。
新しい試みはまだあります
「未来食堂」で検索すると、ここでは紹介しきれないユニークで新しい試みも、売上や原価率も、すべて見ることができます。
中でも、秩序立てて綿密に練られた事業計画書は、一読の価値がありますよ。
(山本)
ヘタ字のコラム
今年(2016年)分から源泉徴収票が倍の大きさになる、の巻
今年(2016年)分から源泉徴収票が倍の⼤きさになる
11月になりました。気の早いところでは、もうクリスマスの飾りつけが始まっています。気ぜわしい年末ムード到来、という感じですね。
年末には年末調整があります。ふだん皆さんの給与から差し引かれている源泉税は概算額。とりあえずの金額です。それを1年間の収入が決まった12月に確定させる。
ぴったりになることはまずないので、差し引かれ過ぎた分が戻ってくる。あるいは、追加で支払う。これが年末調整です。
年末調整をしたあとには、源泉徴収票をもらいます。税務署に確定申告をしない人は、源泉徴収票が収入証明の役割を果たすことがあります。
この源泉徴収票の大きさ、イメージつきますよね。ちっちゃい紙です。このちっちゃい源泉徴収票のサイズは、いまあなたが⼿にしている「前略社⻑様」(⇒A4)の1/4です。それが倍の大きさになるんですね。
1/4×2=1/2。源泉徴収票は、A4ふたつ折りの⼤きさになります。今年(2016年)分からです。どうして倍の⼤きさになるかというと、理由はマイナンバー。
単純に、マイナンバーを記入しなければならなくなったので、用紙をそれに合わせて大きくしたというわけです。さすがに今までのサイズにマイナンバー欄を加えるのは無理がありますからね。
マイナンバーはあなたの分だけでなく、扶養している配偶者や家族の分も記載されます。
源泉徴収票をもらって、これはおれの欲しかったものと違う!おれが求めているのはこんな⼤きさのものじゃないんだ!←こんなことありませぬよう。全員の源泉徴収票のサイズが倍になりますので。
(注)ただし、あなたがもらう分(⇒受給者交付用)には記載欄はありますが、マイナンバーは記載されません。
マイナンバーが記載されるのは役所に提出する分のみなのです。
(駿馬)
編集後記
新宿の思い出横丁、岐阜屋という中華料理屋があります。一杯420円、昔ながらの味の中華そばが食べられます。木くらげと玉子の炒め物など、どれを頼んでも大体外れがなく、お客さんが美味しそうに食べて活気付いているのがまた居心地がいい。新宿方面に行くと、つい立ち寄ってしまう場所です。(和﨑)
◎今月のすうじ
4年で1.5倍。ハロウィンの市場規模。金額は1,345億円で、バレンタインの規模を抜いたのだとか。
騒がれだしたのはここ数年。むかしはハロウィンなんてなかった(?)ですよね。