Vol.094 今更ながらFintechとは何か
◎今月のことば
「やっぱり真面目にね、こつこつこつこつやっていきゃ、いつか芽が出るんだから」
車寅次郎(フーテンの寅)
TOPICS
今更ながらFintechとは何か
近頃、各種メディアで見かけない日はない「フィンテック(Fintech)」という言葉。
金融(finance)と技術(technology)を組み合わせた造語で、金融とIT を融合させたサービスを指します。
身近なFintech サービスは?
すでに浸透しつつある身近なFintech サービスとしては、以前もご紹介したモバイル決済サービスなどがあります。
Square というサービスは、スマホに数センチの端末を差し込むだけで、中小企業や個人でも手軽に、低コストでクレジット決済を導入できるサービスです。
事前与信により最短1日で融資実行
前出の決済データに基づき事前与信を行うことで、短期間でスムーズに融資を受けられるサービスも始まっています。
日本ではAmazonや楽天などが、自社のモールに出店している法人を対象に運転資金を融資するサービスを提供しています。
融資資金の回収もスムーズ
これらの融資がよくできているところは、返済が売上からの差し引きにより行われるという点です。
お金の入り口をしっかりと握っている訳ですから、回収が非常にスムーズです。
会計は自動化・ペーパーレス化へ
会計の世界では、ネットバンキングやクレジットカードの明細を取得して、会計処理を自動化する動きがあります。
事前の届出が必要ですが、来年からはスマホ等で撮影した領収書を会計データと紐づけて電子保存できる制度も始まります。
(山本)
ヘタ字のコラム
企業版ふるさと納税ができた、の巻
企業版ふるさと納税ができた
ふるさと納税が大人気です。2015年度のふるさと納税は前年度比、金額で4.3倍、件数で3.8倍の伸びとのこと。
特産品がもらえる。限度額の範囲であれば、2,000円が自己負担でのこりは税金から控除される。使いみちをある程度決められる。人気がでないわけありません。
以上は、個人がするふるさと納税のお話。
2016年度の税制改正で、企業版ふるさと納税ができました。
もともと国には、東京一極集中を避け、地方を活性化したいという思惑があります。今回、企業版ふるさと納税ができたのもその一環なんですね。
したがって、単に地方公共団体に対する寄附ではダメで、地方創生プロジェクト(というもの。ホームページで公表されます)に対する寄附に限って、ふるさと納税になります。
ふるさと納税になると、寄附した金額のおよそ60%がなんらかの格好で減税されます。ふるい制度での減税はおよそ30%でした。プラスの30%が企業版ふるさと納税による減税というわけです。
癒着に注意
企業版ふるさと納税の最低金額は10万円です。個人がするふるさと納税は2,000円からできますので、ずいぶんと金額にひらきがありますね。
そうでなくても、企業がする寄附は個人のものと比べて、大きな金額になることが予想されるところ。
そこで懸念されるのが、地方公共団体と企業との癒着です。寄附の見返りにその企業に対して便宜を図るようなことがあってはなりません。
それと、癒着と関係ないでしょうけど、企業版には、個人版ふるさと納税の目玉である特産品のお礼は原則としてありませんよ。
(駿馬)
編集後記
友達の子の名前
大阪に移り住んだ友達のもとに二番目の子供が産まれ、相談の電話がかかってきました。聞くと、名前を「歓治郎(かんじろう)」にしようと思うけれど、みんなに反対されるとのこと。「歓」びで皆を「治」めて欲しいという思いがあると、彼は言います。マァ、響きが昔の役者のように古風だしスケールが大きすぎる感じはあるものの、古風で壮大過ぎるくらいの夢があるのが彼のいいところかなと、その旨を告げました。背中を押してくれる一声を待っていたようで、その言葉でこの名前にすることを決めたと言ってくれました。遠くに行っても頼ってくれて、子供の名前にまで関われるのは友達冥利に尽き、うれしいことです。(和﨑)
◎今月のすうじ
75.8%。20~50代の女性の回答。夫に料理をつくってもらいたい人の割合。ということは残りの25%はつくってもらいたくない(?)。その理由が知りたい。