(H)ome > 赤字決算対策 >

赤字決算対策

赤字決算、特に2期以上の連続の赤字決算は避けたいところです。業績低迷期において赤字決算を避けるには、

  • 期中のある時点での業績を正しく把握する
  • 収支トントンにもっていくには、いくら売上が必要かを試算する
  • 試算をたたき台にして経営計画をたてる

以上のことが重要になってきます。

実例で見てみよう

単位 : 千円
売上高 15,000
変動費 10,500
限界利益 (30%) 4,500
報酬・給与 1,200
減価償却費等 150
他の固定費 3,450
(固定費計) 4,800
経常利益 ▲ 300

期首から6ヶ月経過時の業績が左の変動損益計算書のとおりだったとします。 このような状況で、決算で経常利益をゼロまでもっていくには、残り6ヶ月でいくら売上が必要か試算してみましょう。

  1. 発生する固定費を見積もる
    固定費は、売上高に関係なく発生する費用ですのでこの先6ヶ月間でも4,800千円発生すると仮定します。
  2. 必要な限界利益を試算する
    必要な限界利益は、下半期に発生すると見込まれる固定費4,800千円と、上半期の赤字の穴埋め分300千円の合計額の5,100千円です。
  3. 必要な売上高を逆算する
    5,100千円の限界利益を確保するためには、限界利益率が30%ですので(5,100千円÷30%)の逆算により17,000千円の売上が必要と計算できます。

1 から 3 までにより、つぎのような変動損益計算書ができました

単位 : 千円
項目 (1) 実績 (2) 予測値 (1) + (2)
売上高 15,000 17,000 32,000
変動費 10,500 11,900 22,400
限界利益 4,500 5,100 9,600
給与・報酬 1,200 1,200 2,400
減価償却費等 150 150 300
他の固定費 3,450 3,450 6,900
固定費計 4,800 4,800 9,600
経常利益 ▲ 300 300 0

これで一応の目標値は決まりましたが、現実にはどうでしょうか?

計画どおりいきそうだ

会計事務所
こういう試算結果が出ましたが、実感としてどうですか?単純に月平均で2,833千円の売上が必要となりますが・・・
社長
そうだねぇ。うちの場合季節変動でみると毎年上期より下期の方が業績がいいからねぇ
会計事務所
昨年の下半期の売上高は20,000千円でした
社長
そうでしょう。昨年より厳しいとはいえ、下半期で19,000千円はいくと思うんだ。それなりの受注残もあるし
会計事務所
下半期19,000千円、限界利益率と固定費を変動なしとして、当期利益600千円になります
社長
減価償却は、計算に入っているんでしょう?それでその数字なら、この時期よしとするか・・・
会計事務所
あとは、資金繰りですね。借入金も少ないし、売掛金の回収に気をつければOKでしょう
社長
よし、この方針でいこう!

それはちょっと厳しいね

会計事務所
こういう試算結果が出ましたが、実感としてどうですか?単純に月平均で2,833千円の売上が必要となりますが・・・
社長
厳しいね
会計事務所
昨年の下半期の売上高は20,000千円でした
社長
昨年は特殊要因があったらねぇ。今期は現実的な数字として16,000千円がいいところだろう
会計事務所
下半期16,000千円、限界利益率と固定費を変動なしとすると、300千円の赤字になります
社長
赤字は避けたい。減価償却をきちんと計上してトントンに持っていきたいね
会計事務所
そうすると限界利益率を改善するか、固定費を削減するかしかありませんね。同じ条件で、固定費を300千円削減すると、当期利益がゼロになります
社長
半年間で固定費300千円の削減か・・・。なんとかするしかないだろうね
会計事務所
あとは、限界利益率30%を前提していますので、多少なりとも改善できれば固定費の削減はそれほど必要ありませんね。
社長
わかりました。心がけましょう。
会計事務所
では、限界利益率の改善と固定費の削減に着手していただいて。9ヶ月たった段階で同じように試算してどうなっているかみてみましょう。

最後に

このような試算は、実績が信頼できるものでなければどんなに精緻な目標をたてても正しい方針は導き出せません。 信頼できる月次ベースの試算表を出せる体制を構築することが重要になってきます。

東京都町田市森野 2-27-12
ローゼンビルE号室 (地図)
TEL 042 (721) 2637
FAX 042 (721) 6648
admin@takahasikaikei.com